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等身大の思考

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◇家族サービス
嫌いな言葉の一つが、家族サービス。人のために尽くすこと、奉仕がサービスの元意であるとすれば、主人として家族のために尽くす、奉仕するのは当たり前。現実はそんな簡単なことがうまくできないから、人間世界は大変な訳ですが……。
話をもどしますと、今日は、嫁さんと子供が実家から戻ってきてから、初めての私の休日でしたので、家族で外食しました。子供が小さいので、専門店(いわゆる国別料理のたぐい)にはいけないので、行き当たりばったりで食事メニューが丁寧に作られていると評判の近所の居酒屋へ行く。家族サービスじゃないですけど、自分も楽しみ、家族も楽しみ、がっつり食って飲んできました。
おそらく日本ならどこに出もある『庄や』。
夕方5時に入ったのですが、なかなかどうして、サラリーマンよりも、うちと同じようなファミリーの方が多かったのに驚きでした。私と同じように考えている(自分も飲んでハッピー、家族もそれなりにうまいモノ食ってハッピー)世のお父さんたちが多いのかと思いました。チェーン店ですが、『庄や』は他のチェーン店系の居酒屋さんに比べると、値段も少し高いですが、まぁそれなりにうまいモノを出してくれる店だと実感しました。
『八海山』も飲んで大満足!

◇博文約礼
いつも飲み過ぎることがよくあり、家族に迷惑をかけてしまうこともあるので、酒を飲むときは(本来的にはそれ以外のときも)、飲み過ぎないよう心がけていますが、今日は何とか収まりがつき良かったです。

まぁ今日は、自分のモットーにしている言葉を紹介します。すなわち表題通り『博文約礼』です。出典は、『論語』(巻第六 顔淵第十二・15)です(以下、引用は、金谷治訳注『論語』(岩波文庫、1999年))。

子曰、君子博學於文、約之以禮、亦可以弗畔矣夫
子(し)の曰く、博(ひろ)く文を学びて、これを約するに礼を以てせば、亦(ま)た以て畔(そむ)かざるべきか。

すなわち、博く学べ、しかし博識をもって満足せず、礼すなわち実行によって知識をまとめていくことが大切である、そういう意味合いの一節です。
孔子の言葉といえば、一部の専門家をのぞき、封建制度を支えたイデオロギーとして批判され、現在では古くさい道徳としての認識が多いと思います。また嘘くさい政治家の信条としてその文物が利用されたりするところから、誤解もあるかと思います。確かに孔子の思想は後世、体制を支えるイデオロギーとして固定化した側面・歴史的経緯はあったと思いますが、それだけで全否定されるべき考え方ではないと思います。産湯と一緒に赤子まで捨て去る必要はありません。

かつてコロンビア大学のドバリーは、「人間が世界の変革において中心的かつ創造的役割を果たしていると考える点で、儒教は人間中心の思想であった」(Wm.T.ドバリー(山口久和訳『朱子学の自由と伝統』(平凡社、1987年))と語りましたが、儒教(孔子)の発想には、形而上の領域であれ、形而下の領域であれ、常に人間を機軸にした“等身大の思考”の探求があるように思えてなりません。歴史的には皮肉にも体制イデオロギーと化してしまいますが、孔子の言葉に耳を傾けると、『論語』などはまさにそうですが、絶えず「人間」に立ち返り、「人間」の実践を通じて、その正否を検証する営みであったと実感します。

で・・・博文約礼。
なまじ学問なんかにとりつかれていると、博識に満足し、浮世離れしていく側面がなきにしもあらずです。例えば、徳川綱吉は学者としては一流でしたが、人としてはいかがなものかという側面のあった人物で、かつて池波正太郎は、その様を「学問に淫している」と表現しました。たしかに学問をやる以上、対象について余人を挟まない集中は必要ですが、その後どうするのか、改めて検証する必要があると思います。

とはいえ、博文約礼ほど、博識に至ってないヘタレ学者の戯れ言でした。

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