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血を吐きながら続ける、悲しいマラソン

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台風一過。雲一つない青空。今日も始まる灼熱地獄。
冷房の利いた部屋で、子供とDVDでウルトラセブン第二六話を鑑賞する。

有名な話ですが、地球防衛軍のセガワ博士・マエノ博士らは惑星攻撃用の破壊兵器「超兵器R1号」(新型水爆8000個の威力という)を完成させる。強力な対侵略者用兵器の誕生に喜ぶ隊員たちをよそに一人苦悩するウルトラセブンことモロボシダン。実は、R1号の実験には、ダンだけが反対していた。地球を守るために、生物がいない(とされていた)星を実験と宇宙へのアピールのために消し飛ばす。そんなことをして良いのだろうか?
ダンの言葉に耳を貸すものは誰一人としていない。
むしろ次のような言葉がぽんぽんでてくる始末である。
「地球がこんな兵器を持っていることが分かれば、誰も侵略に来ないさ」
「持っているだけで平和になれるなんて、素晴らしい」

ダンはいらだちながら聞き続ける。
「もし、宇宙人がもっとすごいミサイルを開発したらどうするんですか?」
しかし……
「そしたら、こっちがもっと破壊力のある兵器を開発すればいい」
博士やほかの隊員たちの考えに打ちのめされたダンは、悲しみを込めて呟く。

「それは血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ」

そして実験は行われる。

話の背景にあるのは、まさに、冷戦時の核配備競争における核武装肯定派論調である。
大人が見ても十分楽しめるウルトラセブンは、時代と思想を映し出す鏡である。

今年は、ウルトラセブン生誕四〇周年。毎年恒例のウルトラマンフェスティバル2007は、いうまでもなく、ウルトラセブン生誕40周年特集。7/31に息子といったが、我が子もセブンが一番好きみたい。

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販売元:ハピネット・ピクチャーズ
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