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「二十歳のころ」

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◇二十歳のころ

「(引用者註--学問で人生の道を切り拓いていくことの対して)血ヘド吐いて地べたに這いつくばって一年間やって駄目だと言われたのならやめてアッパレだと思うんだけれど、まだなんか出来るような気がした。要するに、自分はまだやめる条件を満たしていないと思ったんですね。勉強でも、仕事でも、女でも(笑)、もうとことんやって万策尽きた時、その時にはやめるといいんだと思う。ところが、結構多くの人が、逃げの為の余裕を少し残しておいて、他の道に進もうとする。結局気に食わないのが、「俺だってやれば何とかなるよ」という人ね。こういうのは、何の意味もない命題なんですよね。僕はそういう人間にはなりたくないと思った。とことんやり尽くした人間と、途中で逃げた人間とでは、たとえ結果的にどちらもその道を究めきれなかったとしても、両者には大きな違いがあるんですよ。とことんやってみないと見えないことって確かにあるんだ。つまり、やってつぶれて駄目だった方が、やればできたかもしれないという余韻を残すよりいい」。
    --立花隆+東京大学教養部立花ゼミ「秋山仁にきく」、『二十歳のころ II 1960-2001』(新潮文庫、平成十四年)。

「並外れた努力と、反骨精神に裏付けられた堅固な意志力」(同前)をもった数学者・秋山仁が、大学院時代、才能のなさから、今後の人生をどうすべきか、考えていた時の結論が引用部の言葉である。同書では、今をときめく数学者秋山仁の若かりし頃エピソードが満載で読んでいて面白い。

さて--「二十歳のころ」である。
本日、市井の仕事でいつも一緒に汗をながしている、バイト君A(らりったほー○い野郎)が、24時をもってして「二十歳」になった。本日は連休最終日ということもあり、業務も比較的楽でしたが(宇治家さんは意味不明のクレーム処理で忙殺されましたが)、らりったA君、20歳祝いをなんかしてほしーなぁービーム全開でしたので、いつも三人で飲むことの多いバイト君B(仲○し・きんに君)と一緒に、焼肉に連れて行きました。

宇治家さん、ビールで腹がふくれ、あまり食えなかったですが、二十歳前後ふたり、いい喰いっぷりです。肉と一緒に、次から次へ白飯を食らい、見事な喰い様でした。
宇治家さん、対照的ですが、実は白飯、一週間で1-2合しか喰ってない状況です。二人のくいっぷりを観ながら、若い時には、米がダイレクトなエネルギー源になっているのを実感しました。

自分が二十歳になった時は何をしていのか?
いまから一〇年以上昔です。ちょうど、留年が決定する前の大学二年生だったと記憶しております。バブル崩壊に伴う就職氷河期開始の年(1992年)でした。
今でも覚えています。
大学の後期試験後の人気のない三田キャンパスで食通の先輩と待ち合わせて、新橋・銀座グルメーツアーを敢行しました。
まず小津安二郎が『東京暮色』で“珍々軒”として映画に盛り込んだ新橋のラーメン屋(名前は失念しました)を皮切りに、銀座のインド料理店マハラジャを経由し、とんかつの銀座梅林で閉めた思い出があります。
あのころは胃袋が大きかったんだと思いますが、目の前で肉と飯を食らう二人の姿に若い自分を思い出しました。

で・・当時、それを“誕生日祝いだから”と総ておごってくれた先輩にも大感謝です。それ以後、その人と、かなり無茶な食通ツアーを何度も敢行しましたが、ここ2-3年やっていません。またやりたいなぁーと思ったりもします。

で--現在にもどりますが、一緒に肉を食らったバイト君たち、お世辞抜きにふたりは良くやってくれているというか、頑張ってくれています。二人と仕事を組んだ日は、言い方はヘンですけど、ぶっちゃけ、楽です。二人との巡り合わせに感謝です。

ちなみに、らりったA君は音楽で、仲○し・きんに君Bは文学で(でもたぶんサラリーマンかなというぼやきもあり)、自己の道を究めたいそうだが、そういうところで、上の秋山仁のエピソードは参考になるのかと思ったりした、飲酒後です。
やるならとことんやれ!でも人間の人生(時間)は有限だぞ。区切りをつけてとことんやれ!!がんばれA君、B君。こんなところです。

で--。気持ちよく帰ってきたら・・・
久保田の山(しかも“万寿”)。細君からのプレゼント。ラッキー!。

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立花隆+東京大学教養部立花ゼミ「秋山仁にきく」、『二十歳のころ II 1960-2001』(新潮文庫、平成十四年)

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