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感情はあとからついてくる

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平蔵は曲折に富んだ四十余年の人生経験によって、思案から行動をよぶことよりも、先ず、些細な行動をおこし、そのことによってわが精神(こころ)を操作することを体得していた。
絶望や悲嘆に直面したときは、それにふさわしい情緒へ落ちこまず、笑いたくなくとも、先ず笑ってみるのがよいのだ。
すると、その笑ったという行為が、ふしぎに人間のこころへ反応してくる。
(中略)
(よし、来い!!)
呼吸がととのい、勇気がわき出てきた。
    --池波正太郎「兇剣」、『鬼平犯科帳 11』(文春文庫、2000年)

感情への惑溺は、錯覚をもたらし、勘を鈍らせる。
感情が行動を規定するわけではないが、感情に引きずられることが人生には多々存在する。
しかしそうとは考えず、ある行動をとれば、それに相応しい感情がついてくると考えるのはどうだろうか。思考の堂々巡りから脱却できるように、人間の躰の仕組みはできているではないかと考える宇治家参去です。

そういえば、授業の前に煙草を吸っていたら、カマキリを発見する。固まっているので死んでいるのかとおもったら、生きていた。

晩秋のカマキリ……おそらく死ぬ前のカマキリだろう。

Book 鬼平犯科帳〈11〉 (文春文庫)

著者:池波 正太郎
販売元:文藝春秋
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