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「Hanschen klein(幼いハンス)」

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童謡「ちょうちょ」の元詩が、「Hanschen klein(幼いハンス)」である。

以下にドイツ語の原詩と、日本語の要旨です。

「Hanschen klein(幼いハンス)」

Hanschen klein, ging allein,
in die weite Welt hinein;
Stock und Hut stehn ihm gut,
er ist wohlgemut.
Aber Mutter weinet sehr,
hat ja nun kein Hanschen mehr,
Wunsch dir Gluck, sagt ihr Blick,
kehr nur bald zuruck!


Sieben Jahr, trub und klar,
Hanschen in der Fremde war.
Da besinnt sich das Kind,
eilet heim geschwind.
Doch nun ists kein Hanschen mehr,
nein, ein groser Hans ist er.
Stirn und Hand braun gebrannt,
wird er wohl erkannt?


Eins, zwei, drei, gehn vorbei,
wissen nicht, wer das wohl sei.
Schwester spricht: "Welch Gesicht!",
kennt den Bruder nicht.
Kommt daher die Mutter sein,
schaut ihm kaum ins Aug hinein,
ruft sie schon:" Hans, mein Sohn,
grus dich Hans, mein Sohn!"


まだ幼いけど好奇心旺盛なハンス君は、ある日広い世界へ冒険の旅に出る事を決意する。帽子をかぶり杖を持って、ご機嫌で歩いて行ってしまっった。
お母さんはひどく悲しんだが、それでも息子の幸運を祈った。
心の中では、すぐに帰って来てほしいと願いつつ。


ハンス君は、晴れの日も曇りの日も冒険の旅を続け、いつしか異国の地で7年もの歳月が経過していた。ある日ふと考え直したハンス君は、急に故郷に帰りたくなった。
急いで家路へと向かう彼の姿があった。


7年の歳月は、幼いハンス君をすっかり別人に変えてしまった。
顔や腕は真っ黒に日焼けし、一目見ただけでは、それが昔の幼なかったハンス君とは見分けがつかない。
ハンス君は生まれ故郷の町に到着した。
行き交う人は誰もそれがハンス君だと気がつかずかない。
いよいよ生家に帰り着いたハンス君でしたが、妹でさえも、兄の姿に気が付かない。
「どちらさまですか?」
 街の人や妹でさえも気が付かなかったハンス君のもとへ、お母さんが歩み寄よる。
風貌は全く変わったハンス君--、しかし、お母さんは、彼の目を見つめると、すぐにこう叫んだ。

" Hans, mein Sohn, grus dich Hans, mein Sohn!"
 「ハンスや、私の息子よ、おかえり、私の息子よ!」

このメロディーが逆説的に使われているのが、サム・ペキンパー監督の「戦争のはらわた(原題はCross of Iron)」です。

「戦争のはらわた」を見たのは小学生の時です。
それまでの戦争映画といえば、英雄主義的なものから、プロパガンダもの、娯楽作品など、どちらかといえば、映像によって、いわば“つくられた”作品だった印象がありますが、まともに戦争の醜美を描きつつ、娯楽テイスト盛り込んだ「戦争のはらわた」に驚愕した記憶があります。

ちょうどその冒頭部分がYouTubeにありましたので、どうぞ。

ちょうちょちょうちょ、も雰囲気が大きく変わるでしょ?

まっ、なんといってもシブイのはジェームズ・コバーンです。

YouTube での、「戦争のはらわた」のオープニングはこちらから

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