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満足の文化

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恒例ですが……
年末年始とか、夏休みになると、細君と子供さんは帰省します。
ただ、わたしの場合、仕事があるので、東京でひとり暮らしを満喫(?)です。

さて今日は非番ですので、年賀状を仕上げて投函、銀行での雑事をすませると久しぶりに休日。ブックオフにでもぶらりと立ち寄り、なんとなく眺めるための読み物をみつくろってきました。

■J・K・ガルブレイス(中村達也訳)『満足の文化』(新潮文庫、平成十年)。
■内田樹『私の身体は頭がいい』(文春文庫、2007年)。
■斉藤慶典『哲学がはじまるとき』(ちくま新書、2007年)。

しめて、950円也。

必要なものは、殆どアマゾンで済ませますが、新書や文庫は、ブックオフに限りますね。

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さて、ガルブレイスからでも読んでみましょうか。

 ……われわれが暮らしているのは民主主義、しかも満足せる快適な人々の民主主義の世界である。満足せる人々は参政権をほぼ独占している。快適な暮らしができない人々、年や農村のスラムの困窮者、不運をかこつ人々の立場を代表する立候補者などいない。これまで強調してきたように、満足せる人々の民主主義が求める政策とは、問題を先送りする短期的な政策であり、体制に迎合する政治経済思想に基づいた政策であり、制約から解放されて増強しつつある軍事力が支配する政策である。そして外交政策は、かつて決定的に重要であった他国への財政援助を中止し、軍事力に依存するようになっている。また、すでに確立されている慣習が温存され、現実的というよりは遊戯的な性格は従来どおりである。
    --J・K・ガルブレイス(中村達也訳)『満足の文化』(新潮文庫、平成十年)。

さすが、ガルブレイス。
「アメリカの最も代表的なリベラルな知識人の一人として、鋭い現代社会批判を続けてきた異端の経済学者」(あとがきより)である。
今晩は、強靱な批判精神とウィットに富むガルブレイスの文力に舌鼓です。

Book The Culture of Contentment

著者:John Kenneth Galbraith
販売元:Sinclair-Stevenson Ltd
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