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年度最終講義

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本日、短大での『哲学入門』年度末最終講義、無事終了する。

哲学といえば、本質的に、今生きている社会や人間の実存と無関係な空虚な専門家の言葉戯びにすぎぬという一般的な認識が強い昨今、そうした虚飾をうち破るのがこの講義の目的である。
哲学とは、一人の人間が、世界や人間、自分自身に関して、どこまでも深く、強く、考え抜き、そして対話を通して、共通了解をめざす、そうした心と頭と言葉による力強い人間ならではの営みだ。
ヘーゲル以降、哲学の歴史は、その哲学性そのものの解体へと突っ走り、残されたのはどこか寂しさのともなう空虚な廃墟だけである。哲学性そのもの、そしてその暴力性への批判はなされてしかるべきであるが、批判のための批判、理論のための理論がいかに多かったことか。
そうした空虚な、そしてシニカルな哲学観を払拭し、どこまでも自分自身に即して物事を考え、他者へ開いていく--そうしたことを語り続けた講義でしたが、本日でとりあえず無事完結する。

カントの有名な言葉に、「哲学は学ぶことはできないのであり、学ぶことができるのは哲学することだけだ」とある。

本当の哲学の授業とは、教室を出た後から始まるのであろう。
受講生ひとりひとりの健闘を祈りたい。

さて、これから仕事がもう一丁。

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