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生々しい話題で恐縮です

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 「金と申すものは、おもしろいものよ。つぎからつぎへ、さまざまな人びとの手にわたりながら、善悪二様のはたらきをする」
 「ははあ……」
 「その金の、そうしたはたらきを、われらは、まだ充分にわきまえておらぬような気がする……」
 何やら、しみじみと、平蔵がいったものであった。
    --池波正太郎「赤い空」、『鬼平犯科帳 15巻 特別長篇・雲竜剣』(文春文庫、2000年)。

今日は久しぶりの『鬼平犯科帳』から考えてみましょう。

不思議なもので、お金とは大事なものだが、だれもその使い方を教えてはくれない。使い方を教えてくれる人は誰もいないにもかかわらず、お金のことで失敗すると非難囂々なのがこの世の中の常です。
ないよりは、あった方がいいし、ひとまず、お金に苦労しなければ、なんとか生きてはいけるのが人生だ。

最近、迷惑メールで一番多いのが、眉唾モノの儲け話・投資話のメールである。

最初に書いたとおり、お金は大事なもので、ないよりは、あった方がいいものだが、どうも、わたしの場合、そうした案内が仮に百パーセント問題のないものであったとしても、どうも乗ろうと思いません。
保険(生命保険とかそのたぐい)には入っていますが、一般的な投機的な投資信託とか株とかもまったくやっていませんし、興味もまったくありません。
ま、ですので、そうしたメールは表題のみの確認で、ゴミ箱行か、自動的にフィルタリングでサヨウナラです。

現状としては、もちろん、お金が充分なわけではありませんし、貧乏暇ナシ・考える暇ナシですが、どうも“濡れ手に粟”“棚からぼた餅”に、冷淡といいますか、無頓着といいますか、まったく興味が沸きません。

これまで、明日の米がない!とか、明日までの学費が払えない!といった極限状況に追い込まれたことがない所為かもしれませんが、そうしたものに、どうも興味がわかないんですね。

ただ、考えるのは、先に引用したとおり、お金の働きという部分です。
世間を見渡せばわかるとおり、
「さまざまな人びとの手にわたりながら、善悪二様のはたらきをする」のがお金です。

お金とはいったい何者なのか?
時間のかかりそうなテーマです。

ただ、誰も教えてはくれないので、お金のはたらきをわきまえたときとは、すっかり白髪の年金生活者の年頃かもしれませんね。

ま、お金がない苦労も、お金がたくさんある心配もしたくはないのが実感です。

とりあえず、今日の疲れをいやし、また明日から地道に働く宇治家さんでした。

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コメント

確かにないよりはあった方がましですね(笑)

でも、金銭的価値として評価されない部分にこそ「仕事」の醍醐味があり、そこに魅力を感じられるような人間でありたいと思います。

僕も宇治家さんと同じで、投資とかで稼ぐのはちょっと…って気がします。

投稿: ツルハ | 2008年1月13日 (日) 02時11分

どうも、ツルハさん。

ないよりはあった方がいいのですが--。
金に使われるのか、金を使いこなすのか、そこが問題ですね。
そういう意味で考えれば、やはり金銭的価値で評価されない部分だけど、自分自身のなかで大切にしたい価値機軸をもっていかないと、振り回されてしまうのが現状だと思います。

ただ、ないよりはあった方がいいですけど、ウマイ話にはろくなことがありませんね。

投稿: 宇治家 参去 | 2008年1月14日 (月) 01時08分

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