パパはたたかっている
木曜金曜と久し振りの2連休で、初日の今日は、カンヅメで2月末返却〆のレポート添削を終わらせる。たった4題の課題に対して100通ちかくのレポートが届けられるので、吟味するのも大変ですが、なかには「あっ」と言わせる傑作も存在する。
文字を介した書き手と読み手の対話ですが、仕事や日々の課題をこなしながら通信制の大学の科目をコツコツと学び書かれている学生さんに最敬礼の日々です。
さて、夕方に作業を終え、自分の博士論文の作業にとりかかろうとすると、魔の声が--。
「パパ、ウルトラマンごっこしよう!」
細君が、「今日はパパ休みだよ!」とチクったらしく、手を休め、布団を敷き詰めた六畳間の小宇宙で、怪獣ごっこを行う羽目に。
お子様はたいへん、楽しそうに、全身運動でアタックしてきますが、それをかわしながら、力を抜いて相手にするのは結構体力勝負となります。30分もすると息があるが、お子様はご満悦。
週に一度くらいは、これぐらいのことはやらないとなアと思いつつ、体力不足を実感。何か鍛えないとついていけない自分を自覚しました。
さて、そのウルトラセブンをこよなく愛している息子が、最近はまっている絵本が、『パパはウルトラセブン』です。もともと、子供を対象に書かれた絵本というよりも、0-4歳児を持つ両親に向けて書かれた絵本で、読んでいると、心が洗われ、またがんばろう!と決意させてくれる不思議な絵本です。いわば現実で格闘する親子と夫婦へのオマージュです。
興味のある方は是非。
最後にそこから一節でも。
◇パパはたたかっている
パパは ウルトラセブン。
パパの しごとは きびしい。
いつも ひっしで たたかっている。
パパは つらくても くるしくても、
せいいっぱい たたかっている。
パパは じぶんの ために、
そして かぞくの ために
ぜんりょくで たたかいつづける。
そんな パパが、
いえの あかりの かずだけ いるんだ。
パパたちは ウルトラセブン、なんだ。
(中略)
◇パパのささえ
パパは ウルトラセブン。
パパは たたかう。
パパは どんな すごい
かいじゅうだって やっつけちゃう。
パパは すごく つよい。
だけど、そんな パパだって
くるしくて つらいときが ある。
たたかうのを やめてしまいたいと
おもうときも ある。
でも、そんなとき ささえに なってくれるのが、
かぞくの えがお。かぞくの 愛。
だから パパは たたかえる。今日も 明日も たたかえる。
パパは ウルトラセブン。
--作・絵みやにしたつや『パパはウルトラセブン みんなのおうち HOME SWEET HOME』(学習研究社、2003年)。
パパだけずるい!と世のママさん方、そう、いうことなかれ。
続編に、『ママいつもありがとう! パパはウルトラセブン/ママだってウルトラセブン』(学習研究社)というのがありますので、追々紹介します。
ちなみに写真のウルトラセブン(サービス中)のストラップは、缶コーヒージョージアのおまけ。ラストで通俗的な話で恐縮ですが、よく喫茶店なんかで「モーニング・サービス(morning service)」っていう、まさに早朝ランチサービスがありますが、その看板を見た、キリスト者の外国人が、「モーニング・サービス(morning service)? 早朝礼拝か? なんとすばらしい!」と勘違いをした--なんてジョークがありますが、サービスも語源を辿ると、礼拝や人に尽くすという意味合いが含まれています。そうしたサービスですが、語源となったラテン語servitusは「奴隷」、聖書においては「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(「マタイによる福音書」7・12)という聖訓に由来する。
そう考えるとサービスっていうことば、なかなかいい言葉です。
家族サービスは、スマイル0円ですが、やらされてやるサービスではなく、自分も相手も楽しみ、楽しまされる貴重な意義深い時間かも知れませんよ。
YouTube での 缶コーヒー・ジョージア(ウルトラセブン・麻雀篇)の動画はこちらから
パパはウルトラセブン みんなのおうち―HOME SWEET HOME 著者:みやにし たつや |
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コメント
だね、
投稿: | 2015年9月 3日 (木) 14時11分