« 『私に矛盾が多い、それは私が大きいからである』 | トップページ | 機嫌がよいこと、丁寧なこと、寛大なこと、等々…… »

蛙の子は蛙にならないでよろしい

00_01_dscn7786 00_02_dscn7790

-----

きょうは
バイトです。
生活がけっこう,
きついのでね。

さーてと,
商品をならべようーっと。

せっせ,せっせ。

いらっしゃーいませ。

レジもうたなきゃ。
ありがとうございましたー。

給料もらったよ。

えーと,
時間給800円で
8時間,はたらいたから
6400円か。

さ,これでやっと
好きなことができる
……

うん?
なんかヘンだな。

ボクははたらいているとき
ほんとの自分じゃないのかな。
でも,
はたらくことって
人間にとってたいせつなことだよね。

そうか

ボクは
はたらくこと,
つまり自分の本質を
切り売りしているんだ。

だから,はたらくことが
イヤイヤになり,
仕事がおわったときに
自分をとりもどす
なんて
ヘンなことになるんだ。

こんな社会は変えなくちゃいけないよね。
でもそのためには,もっと勉強しなくちゃね。

よーし,がんばるぞ。
    --植村光雄「マルクスくんの『労働からの疎外』」、『哲学のえほん』(PHP研究所、2006年)。

-----

こういうのを読んでいるとマルクスくんもピュアな人なんだなって思う宇治家参去です。絵本での劇中のマルクスくんのまんまの市井の仕事ですが、月末に出張を控えており、その休みの代替出勤がかさなり水曜から6連勤です。痛風で足がいたのいのですが、ま、やることはやらねば……と今日も汗だくの一日です。

さて、上で引用した絵本ですが、いわば大人向けの絵本です。
プラトン先生(イデア論)、デカルトくん(絶対的な確実性の探求)、カントさん(定言命法と自由の問題)、マルクスさん(労働と疎外)、サルトル氏(実存論)が収録されており、読んでみると面白い。教材研究のため購入した一冊だが、読み直してみると面白い。

そう……“読み直す”と表現したとおり、購入後手にとっていなかったのだが、ふと子供さんがみつけたことをきっかけに紐解いたわけです。

私の書架からこの本を見つけ出し、熟読している子供さんですが、当然漢字は読めません。細君の助けを借りて、何度も読み直しておりますが、ときどき覚えた言葉なのでしょうが、「イデア」とか「われ思う、ゆえにわれあり」と連呼してみたり、「ジブンデジブンニメイレイスル」(多分カントの自律の問題でしょう)とか叫んでいます。

何が面白いのか訊いても精確には答えてくれません。

ただ“哲学はオモシロイ”とのこと……。

嗚呼、息子さんよ、哲学を研究するとかは辞めてくれ給え。
お金になりませんから。
絵本で紹介されているマルクスくんのようなぼやきを出さざるを得ませんよ。

ただダサイのは、「絵本のなかでのマルクスくんは、パパと同じだね」と息子さんがいってくれるところ。チョイ違うのだが、境遇は同じなので、脱力です。

ソウイウシテキハシナイホウガヨロシイ。

蛙の子は蛙にならないでよろしい……そう断言したいのですが、細君曰く、本人がなりたいものになればよい……とのこと。ただし、宇治家参去が受けたような財政投融資を彼にかけることは出来ないので、ま、自然科学か社会科学にしておいてほしいところです。

さて、マルクスさんはピュアだった。
働くなかで労働の意味を問い、その自己自身から疎外を論じ、変革する方途を探求した。
本当にピュアなひとだったんだなあと思います。
『資本論』は大学2年の夏休みになんとか読み倒したし、『ドイツ・イデオロギー』は優れた名著だと思う。

ただ、その歩みを顧みるに、「私はマルクス主義者ではない」とのマルクスの嘆声も聞こえてきそうです。ま、マルクスには限らないことですが……。

さ、ぼちぼち寝ます。
最近、考察ができずすいません。

03karl_marx

哲学のえほん   [本] 哲学のえほん [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
セブンアンドワイ ヤフー店で詳細を確認する

|

« 『私に矛盾が多い、それは私が大きいからである』 | トップページ | 機嫌がよいこと、丁寧なこと、寛大なこと、等々…… »

家族」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 蛙の子は蛙にならないでよろしい:

» 派遣OLのFX投資 [派遣OLのFX投資]
給料の上がらない派遣OLがFX投資・副業で... [続きを読む]

受信: 2008年6月22日 (日) 11時24分

« 『私に矛盾が多い、それは私が大きいからである』 | トップページ | 機嫌がよいこと、丁寧なこと、寛大なこと、等々…… »