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Sweet joy befall thee !

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ちょいと自分自身も疲れており、疲れている人も巷に多いので、詩でも紹介します。例の如く考察がなくすいません。
本当に今度は考察するので許してください。

でわ……。

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幼児の喜び
    ウィリアム・ブレイク

「ぼくには名前がないんだ。
生まれて二日しかたってないからかなあ」
なんて呼んで欲しいの?
「ぼく、幸せなんだ、
ジョイ(喜び)って名前がいいよ」
そうね、素敵なジョイがお前の上にありますように!

素晴らしいジョイ!
生まれて二日たったばかりの素敵なジョイ!
素敵なジョイって呼んであげるわね。
まあ、可愛い笑顔だこと--
母さんが子守唄を謳ってあげるわね--
素敵な喜び(ジョイ)がお前の上にありますように!

Infant Joy
        William Blake

‘I have no name :
I am but two days old.’
What shall I call thee ?
‘I happy am,
Joy is my name.’
Sweet joy befall thee !

Pretty joy !
Sweet joy but two days old,
Sweet joy I call thee :
Thou dost smile,
I sing the while,
Sweet joy befall thee !

     --平井正穂編『イギリス名詩選』(岩波文庫、1990年)。

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月曜日は大学の仕事のあとそのまま、糊口を凌ぐ市井の仕事へ。一番キツイ一日ですが、なんとか終わって帰宅すると、息子さんが寝ていた(当然こんな深夜ですから)。

無邪気に寝ている。

善性と悪性を彼もぼくも内在させているのだろう。
誰も責めたくないし、自分を貶めたくもない、なんだかそうした人間の生命の原初の輝きが彼の顔に光っている。

その光が疲れを希望へ転換する。

そうであるとすれば、人間とは、たしかに愚かな存在だが、それだけではない、joy(喜び)に溢れた存在なんだ、と実感する。

そこを忘れてはいけない。

人間でよかった。論理的にこれが人間、そしてこれが非人間という境界をつくろうというそれではない。ただ生の実感である。
その実感を感じないと、人間を論じることも、本質を論じることも不可能だろう(もとより先験的本質論には違和感があるが……)。

Japnese Sake を舐めつつ、そうした人との相対(あいたい)を決して忘れてはいけないと自覚したある日の疲れた宇治家参去でした。
なんかこの詩に曲がつくといいなア~。

ほんとうに考察不足で、哲学者とは対極にある印象批判で申し訳ございません。

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