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兵児帯で花結びにしてダラーン

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  (デパートの和服売り場の若い男の店員なんか、営業上和服を着たりしていますが、見るとみんなオカマみたいな感じになっちゃって[笑]……)
 それは、一つには姿勢の問題なんだよ。着慣れない人が和服を着ると相当苦しいだろうと思う。本当は躰は楽なんだよ、和服のほうが。だけど、それには姿勢を正しくしていないといけない。なぜかというと、姿勢を正しくしていないと襟もとがくずれるんだ。そうなると本人も気持ちが悪いし、見た目もよくない。だから、和服を着るときだけは、洋服を着るときより姿勢を正しくしてないとだめなの。健康にはいいんじゃないか。

(中略)

 浴衣を着た場合に、兵児帯というのはぼくなんかはだめなんだ。兵児帯というのは滅多に締めたことがない。子どものころは別として。兵児帯というのは、結局、明治維新後に日本にひろまったものだから。つまり薩摩だの長州の連中がね。あれ以後、兵児帯というのが普及したわけなんだけど、浴衣に兵児帯で花結びにしてダラーンと下げているほどみっともないものはないんだ。子どもならいいけどさ。大の大人が尻のところへ……よくあるだろう。あれほどみっともないものはないよ。
 浴衣というのはもともと湯上がりに着るものだから、それを着て人さまのところへ行ったりしてはいけないわけですから、帯自体も簡略なものでいいんだ。だからぼくは、こういうものを自分でつくるんだよ。これは一応、三尺といわれるものの変形だけどね。
    --池波正太郎『男の作法』(新潮文庫、昭和59年)。

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夕方まで寝てしまったが、土曜は息子さんの幼稚園の盆踊り大会があるので、起きて風呂に入り、久し振りに和服に袖を通し、幼稚園に向かう。

市井の職場のバイト君で、俳優志望の人物がいたが、その人物が、
「特技は何?」
って聞くと、
「甲冑を自分一人で装着できることです」
と言っていたことがある。端役からそうした修行がはじまるわけですが、どうしてもまずは、時代劇関係の大河ドラマの合戦シーンの足軽役からスタートするので、ひとりで甲冑を装着できるようになったとのこと。
甲冑ではありませんが、お茶と剣術を少しやっていたので、宇治家参去も、和服を一人で着用することができます。

「浴衣というのはもともと湯上がりに着るものだから、それを着て人さまのところへ行ったりしてはいけないわけ」なので、襦袢のうえに薄目の夏物の着物の着流しでいきましたが、本来は、久留米絣に袴、腰に手ぬぐいという明治の書生風のいでたちで行きたかったのですが、「変わったことをするな!」と細君にいわれてしまうので袴ははけなかった……。

先に二人を行かせて、後から合流し、何をするわけでもないので、見るだけです。
が……やはり暑い。
二時間ちかく、人混みのなかで、様子をうかがっているだけですが、アチイ。
ビールを飲みながら……というわけにもいかないので(幼稚園の行事なので)、お茶で濁しながら、息子さんの盆踊り、そして花火を鑑賞する。
本人も喜んでいたようである。いつも母親と二人での行動が多いので、三人でなにかできるとうれしいのであろう。

ちなみに……
「浴衣に兵児帯で花結びにしてダラーンと下げているほどみっともないものはないんだ。子どもならいいけどさ」
たしかに、子供は兵児帯で花結びにしても全く問題なかった。

無事、付き添いだけですが、行事が終了し帰宅する。
冷蔵庫でキンキンに冷やしていたアイルランドのビール・キルケニー(KILKENNY)でフランクフルトを頂く。深い赤とクリーミーな泡が滑らかに染みわたります。
この一杯のために一日が存在したという短い一日がビールによって終止符が打たれました。

今朝は早く起床。
これから、子供さんの小学校説明会。
それが済むと市井の仕事。
明日は大学で学期末試験。

さ、仕事に戻りましょうか。

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