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為すべきと思ひしことも為し得ぬこと多く

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為すべきと思ひしことも為し得ぬこと多く 為すべからずと信ぜしこともいつかはこれを為すに至ることしばしばなり 大食を禁ぜんと思ひながら 御馳走をつきつけられては箸をとらざる訳には行かず 悪口はよくないと知りながら いやな奴だと思へばその悪事や欠点をわざわざ他人に吹聴することを好む
    --正岡子規(粟津則雄編)『筆まかせ 抄』(岩波文庫、1985年)。

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火曜は仕事が休みですのでゆっくりと自分の仕事をする。
午前中にレポートを仕上げ、昼から論文の仕込みと整理。
面倒だったので、朝から食事をとらずそのまま夕方となる。

息抜きに正岡子規(1867-1902)を読む。
正岡子規といえば、漱石・夏目金之助の親友にして、明治日本を代表する文学者、俳人である。近現代の詩句文学の方向性を基礎づけたその俳諧・和歌で有名ですが、こうしたエッセーも面白い。もちろん、淡々とした描写で人生を綴った『病床六尺』もいいが、この『筆まかせ』も面白い。東京の街並みを描写したところでは、本を片手に歩き出したくなるし、人物描写も絶妙だ。

ちょうど、月曜の哲学の講義では、人間主義を扱ったが(詳細は後日)、そのなかで、学生たちに、人間主義を考える上で、そもそも人間とは何かを議論させた。さまざまな意見が飛び出すが、やはり若い学生だからかもしれないが、人間の闇の部分の話題になると、雰囲気も暗くなる。しかし、人間には天使のような側面もあれば、野獣のような側面もある。その両面を踏まえていかないと身動きがとれないのでは?と示唆をかけておく。

そうした人間の“禁じ得ず”自然とうごいてしまう心根を、子規の文章は絶妙に描いている。

「大食を禁ぜんと……」

ちょうど朝から何も食べていなかったので、外へ中華でも食べに行くか……ということになり、家族で外出する。言い出しっぺなので、宇治家参去の自腹となる。

ひさしぶりに少飲・大食する。
そういえば、一番搾り(麒麟ビール)の6缶パックのパッケージに“中華には一番搾り”のようなことが書いてあったので、一番搾りでもと思ったが、SAPPORO黒ラベルの生ビールと、スーパードライの瓶ビールしか選択肢がなかったので、黒ラベルを飲む。

久し振りにSAPPOROのビールを味わうが、全体的に味がやさしくて心地よい。

帰宅すると案の定、大爆睡。
おかげで、起床すると、午前3時。
そのまま起きて仕事をする。

早朝、六月に植えた朝顔をみると、花開いていた。
さあ、仕事を続けよう。

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