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さかずきをみたせ、あふれるまでに!

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バッカスの歌

プーシキン

よろこびの声はなぜにしずまる?
バッカスの歌よ 鳴りひびけ!
こころやさしい乙女たち
乙女のころにわれらを愛した
わかき妻たちに栄えあれ!
さかずきをみたせ、あふれるまでに!
濃い酒の底へ音をたかく
愛のゆびわを投げいれよ!
さかずきをとれ さかずきをあげよ!
ミューズ万歳 理性万歳!

きよき太陽よ もえあがれ
朝のあかるい光のまえに
部屋のランプの薄れるように
英智のとわの太陽の
光のまえにいつわりの
かしこさは色あせとぼる。
太陽万歳 闇はかくれよ!

野ずえにのこる遅咲きの花は
あでやかな初花よりも愛(めず)らしく
かなしい夢のよすがともなる。
ひとのわかれのときもまた
あまい出会いのときよりふかく
こころにのこることもある。
    --プーシキン(金子幸彦訳)「バッカスの歌」、『プーシキン詩集』岩波文庫、1968年。

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詩をときどき紹介しておりますが、我ながらキャラじゃないよなあ~などと思うところもあったり、「三去さん、それキャラ違いますよ」っていわれそうなのですが、宇治家参去、実は、結構、詩を詠んでおります。

大好きな詩人の一人が上に引用したロシアのアレクサンドル・セルゲーヴィチ・プーシキン(Aleksandr Sergeyevich Pushkin,1799-1837)でございます。

遅ばせながら、ようやく、ボジョレーをサルベージしましたので、今夜はこれがお友達でございます、つまみにはプーシキンの「バッカスの歌」がちょうどよいかと存じます。

泥酔しないように……お休みなさい。

考察全くなしで……申し訳御座いません。

いいわけがてらですが、本当は「あれか・これか」の実在論を忌諱するようになったきっかけを途中まで描いていたのですが、燃料切れ?(燃料の補充しすぎ?)になってしまいましたものですから……。

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