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旨いもの・酒巡礼記:香川県・善通寺市編 「釜あげうどん 長田うどん〔香川の長田in香の香〕」

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祖母は出身が加賀百万石になりますので、告別式の折りは、親類の方々がはるばる当地より訪ねてくださったものですから、実弟が気を利かし、香川県ならではのものをふるまえればとの配慮にて訪れたのが「釜あげうどん 長田うどん」でございます。

告別式のあと、火葬へ移るわけですが、骨揚げまで時間がかかりますので、その時間をちょいと利用して案内していただいたわけですが、宇治家参去も訪れるのが初めてです。

讃岐うどんに縁のないひとにとっては「釜あげうどん」とは何者ぞ!となるわけですが、決して、ワルプルギスの魔女がぐつぐつと似る魔法の釜でもなく、閻魔大王が管理している地獄の釜でもありませんので、目の前にコンロが出され、そこにのせられた釜がぐつぐつしぶきを飛ばすというわけではありません。

単純に考えれば一番宜しいかと思います。

すなわち、うどんを茹でた釜そのままから掬い上げたものを食べるうどんというわけです。どんぶりにそのゆで汁とうどんを一緒にいれ、出汁につけて食べるというヤツです。ですから、まさに「釜」から「あげた」というわけですから「釜あげ」です。

釜あげうどんの妙味は、うどんそのものと出汁で決まります。

そりゃあそうなんです。

天ぷらをのせるわけでもありませんし、単純にゆでたうどんを出汁に浸して食べるわけですから、うどんと出汁で勝負という極めてシンプルな構成ですが、シンプルであるが故に、本物の腕前がためされるというやつです。

さて……
宇治家参去の味覚によると、鰹節メインで隠し味にいりこを偲ばせたダシではないかと思うのですが、あつあつ・もちもちながらも「腰のある」うどんを箸で救い、薬味多めにいれた、きちんとつくられた出汁にこれをつけて口にはこぶと、もうそこは〔極楽〕であった……と川端康成(1899-1972)がのぞけりそうな妙意を表現しそうな味わいで、あつあつの麺が少々あつあつの出汁で引き締められ、喉ごしはスーパードライ?という感じで、あっという間に(これも川端康成ですが)、うどんがなくなってしまう……というわけでございました。

注文したのは〔大〕(=標準の玉×2)でしたが、これなら〔特大〕(=標準の玉×3.5)でもよかったのではないかと思いました。

旨いうどんとか旨い蕎麦であればあるほど、不思議なもので、「あっというまに」胃袋に吸い込まれてしまいます。

きちんと寝かせて打たれたうどんが、丁寧につくられた出汁で「踊る」というのはこのことなのでしょう。

お近くにお立ち寄りの際は是非!
例の本広克行(1965-)の映画『UDON』のワンシーンでも登場したと聞きますが、ブームに左右されない本物の味覚と満足を提供してくれることは間違いありません。

……とわいえ、10人前後の喪服軍団には、お店の方も驚いたのではなかろうかと思うわけですが……。

■「釜あげうどん 長田うどん〔香川の長田in香の香〕」
香川県善通寺市金蔵寺町本村1180
0877-63-5921
定休日:毎週木曜日,第2.4水曜日
http://www.geocities.jp/nagata_in_kanoka/

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