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その金の、そうしたはたらきを、われらは、まだ充分にわきまえておらぬような気がする……

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 「金と申すものは、おもしろいものよ。つぎからつぎへ、さまざまな人びとの手にわたりながら、善悪二様のはたらきをする」
 「ははあ……」
 「その金の、そうしたはたらきを、われらは、まだ充分にわきまえておらぬような気がする……」
 何やら、しみじみと、平蔵がいったものであった。
    --池波正太郎「赤い空」、『鬼平犯科帳 15巻 特別長篇・雲竜剣』文春文庫、2000年。

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お金とは不思議なもので、確かに大切なのですが、だれもその使い方を教えてはくれません。ここでいう「使い方」とは投機的なそれとか、世渡りのハウツー的な対症療法的な「使い方」という意味ではなく、学問の対象としてという意味であり、そこには形而上学的な側面と、形而下学的な側面という両者の意味をともに内在しているという方向性での「使い方」というところです。

お金に関する学問は確かにあるだろう……といわれてしまうと確かに存在します。

広くいえば経済学・経営学が対象とする諸学がそれを担当するわけですが、透徹した哲学にもとづく実用論が説かれているかというそうではなく、学問の言葉でいえば「説明」はしてくれる……そして学ぶという意味ではそれを「了解」するということになるのでしょうが……わけですけれども、まさに「使い方」を教えてくれるわけではありません。

もっとも、「学問」という言葉に集中するならば「使い方」ということ自体、下卑た対処療法的な意味だろうということで、相手にすらされないかもしれませんが、そうしたハウツーに傾くのでもなく、そして、純理論的な部分に沈潜していくだけでもない、まさに深い思索と哲学性に根ざした「使い方」を教えて欲しいなア~などと思う宇治家参去です。

「お金は大事で、大切だよ」

……そう、だれもが教えてくれます。
そしてその裏返しの言説として、

「お金だけが全てではない。お金に振り回されるな」

……ということも、だれもが教えてくれます。

しかしこのふたつのいい方はある意味では大極に存在する決定的ないい方であり、どちらも正論であるがゆえに「頷くほかない」いいかたで、そこからあふれだしてしまう現実が捨去されてしまうのでは……その両者がダメという意味ではなく……それをふまえたうえでの現実的な対応をどうとればいいのか……そのあたりでいつも悩んでしまいます。

たしかにお金は大事で大切です。
そしてそれとおなじぐらい、お金だけがすべてではないし、振り回されたくもないと思います。

だからこそどう使うのか……そこが問題にならざるを得ません。

なにしろ、「お金の使い方」を学んでおりませんから、宇治家参去、至極、お金の使い方が至極不器用でございますから。

別に湯水の如く使うわけでもありませんし、金を使うことではく金を集めることが目的になっているわけでもありません。

まさに、使い方がヘタクソです。

ときどき、お金がはいってくると……

これに使おう!

……などと決意するわけですが、決意のあとの選択で悩み、おもった以上に選択の懊悩に時間をかけてしまうと、最初の予定がなし崩し的に自壊してしまい、気が付くとその「使おう」と思念していた対象をゲットすることもなく、何かなし崩し的に、つまらないものに消費してしまい、

「はぁぁぁぁあ」

……などと深い溜息をついてしまうことがしばしばです。

例えば、譬えはヘンですが、お小遣い3000円貰った子供が、2000円のプラモデルを買おうと思い、AにするのかBにするのか悩むとします。しかし悩んでいる間にも、消費財の購買はあるわけで、まあ、今1000円余裕があるから、チト、アイスでも買うか……、チト、ポテトチップスでも買うか……などと余裕にのっかかりテキトーに過ごしてしまうと、結局お菓子とか必要もなかった漫画の購入がかさなり、気が付くと財布がからっぽでプラモデルをゲットすることができない……そうしたアホなことを未だにやってしまいます。

ただ、これはひょっとすると「お金の使い方」を知らない以前に「意志薄弱」に由来する問題かも知れませんが、どなたかお教え頂ける方がいらっしゃいましたらどうぞよろしくお願いします。

……ということで、先月末、唐突に細君から定額給付金を受けとりました。精確には今の政権から頂いたわけですが、まさに受けとらせていただいたのは細君からということですので、「細君から定額給付金を受けとりました」というのも精確でしょう。

細君としては、宇治家参去宛の支給分を何か一家のために別の目的で使おうと計画していたようですが、あまりに貧に瀕している宇治家参去の窮状をみかねて、今回は素直にわたしてくれました。

ただ、初めからもらう予定はないわナ……細君が使うのだろう……とタカをくくっておりましたので、まさに天から贈り物というわけで、頂いたその日は悩みに悩みました?

最初は、すこしお金を足して、株式会社キングジムのテキスト入力専用モバイルマシン「ポメラ」でも買うか!などと思っていました。

http://www.kingjim.co.jp/news/0810/n-pomera.html

ネットにつなげなくてもいいし、バッテリーの心配もないけれども(電池なので)、ひたすら入力できるマシンということで、常々伺っておりました一品です。

じゃあそれでいこう!

……などと決意はしました。

しかし、今月中旬の札幌行きの航空券を購入したタイミングで、「痛風」なので、普通席は辛いよな……ということで、クラスJへ自腹で変更し、そこで先ず2000円。

そして……、酒切れたよな……ということで、「高清水」4合瓶(秋田酒類製造株式会社・秋田県)を買い求め、そこで先ず1000円。

……ひょっとして、これって負けパターンでは!

……ということで、ポメラは来月に購入を廻し、10000円前後で、なんとかなるものは!などと決意し、amazonなんかで必要文献をみさぐってみると、10000オーヴァーはすぐになるのですが、欲しい物だけ10点いれると100000円越えておりました……で、絞りきれず。

……というわけで、何にするべ!

くだらぬ酒とかつまみとかではなく!

……ということで、さふいや、ネクタイ買ってなかったことを発見、スクーリング前には1本新調するので、ネクタイを買いました。

最新ラインのデザインではありませんが、アニマル柄なら「エルメス(Hermes)」!ということで、ブルーのネクタイを1本、少しお金を付け加えて買ってきました。

エルメスは何本か使っておりますが、材質の都合上、結び方を選ぶネクタイなのですが、やはり他のブランドとくらべるとシルクが上等で、お気に入りのネクタイです。

これをつけて札幌スクーリングへ出かけましょうか!

しかし……。

-----

 「金と申すものは、おもしろいものよ。つぎからつぎへ、さまざまな人びとの手にわたりながら、善悪二様のはたらきをする」
 「ははあ……」
 「その金の、そうしたはたらきを、われらは、まだ充分にわきまえておらぬような気がする……」
 何やら、しみじみと、平蔵がいったものであった。
    --池波正太郎、前掲書。

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とはうまくいったものです。

しかし、やはり小生、お金の使い方を知らない以上に意志薄弱なのかもしれません。

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 「金と申すものは、おもしろいものよ。つぎからつぎへ、さまざまな人びとの手にわたりながら、善悪二様のはたらきをする」
 「ははあ……」
 「その金の、そうしたはたらきを、われらは、まだ充分にわきまえておらぬような気がする……」
 何やら、しみじみと、平蔵がいったものであった。
    --池波正太郎「赤い空」、『鬼平犯科帳 15巻 特別長篇・雲竜剣』文春文庫、2000年。

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お金とは不思議なもので、確かに大切なのですが、だれもその使い方を教えてはくれません。ここでいう「使い方」とは投機的なそれとか、世渡りのハウツー的な対症療法的な「使い方」という意味ではなく、学問の対象としてという意味であり、そこには形而上学的な側面と、形而下学的な側面という両者の意味をともに内在しているという方向性での「使い方」というところです。

お金に関する学問は確かにあるだろう……といわれてしまうと確かに存在します。

広くいえば経済学・経営学が対象とする諸学がそれを担当するわけですが、透徹した哲学にもとづく実用論が説かれているかというそうではなく、学問の言葉でいえば「説明」はしてくれる……そして学ぶという意味ではそれを「了解」するということになるのでしょうが……わけですけれども、まさに「使い方」を教えてくれるわけではありません。

もっとも、「学問」という言葉に集中するならば「使い方」ということ自体、下卑た対処療法的な意味だろうということで、相手にすらされないかもしれませんが、そうしたハウツーに傾くのでもなく、そして、純理論的な部分に沈潜していくだけでもない、まさに深い思索と哲学性に根ざした「使い方」を教えて欲しいなア~などと思う宇治家参去です。

「お金は大事で、大切だよ」

……そう、だれもが教えてくれます。
そしてその裏返しの言説として、

「お金だけが全てではない。お金に振り回されるな」

……ということも、だれもが教えてくれます。

しかしこのふたつのいい方はある意味では大極に存在する決定的ないい方であり、どちらも正論であるがゆえに「頷くほかない」いいかたで、そこからあふれだしてしまう現実が捨去されてしまうのでは……その両者がダメという意味ではなく……それをふまえたうえでの現実的な対応をどうとればいいのか……そのあたりでいつも悩んでしまいます。

たしかにお金は大事で大切です。
そしてそれとおなじぐらい、お金だけがすべてではないし、振り回されたくもないと思います。

だからこそどう使うのか……そこが問題にならざるを得ません。

なにしろ、「お金の使い方」を学んでおりませんから、宇治家参去、至極、お金の使い方が至極不器用でございますから。

別に湯水の如く使うわけでもありませんし、金を使うことではく金を集めることが目的になっているわけでもありません。

まさに、使い方がヘタクソです。

ときどき、お金がはいってくると……

これに使おう!

……などと決意するわけですが、決意のあとの選択で悩み、おもった以上に選択の懊悩に時間をかけてしまうと、最初の予定がなし崩し的に自壊してしまい、気が付くとその「使おう」と思念していた対象をゲットすることもなく、何かなし崩し的に、つまらないものに消費してしまい、

「はぁぁぁぁあ」

……などと深い溜息をついてしまうことがしばしばです。

例えば、譬えはヘンですが、お小遣い3000円貰った子供が、2000円のプラモデルを買おうと思い、AにするのかBにするのか悩むとします。しかし悩んでいる間にも、消費財の購買はあるわけで、まあ、今1000円余裕があるから、チト、アイスでも買うか……、チト、ポテトチップスでも買うか……などと余裕にのっかかりテキトーに過ごしてしまうと、結局お菓子とか必要もなかった漫画の購入がかさなり、気が付くと財布がからっぽでプラモデルをゲットすることができない……そうしたアホなことを未だにやってしまいます。

ただ、これはひょっとすると「お金の使い方」を知らない以前に「意志薄弱」に由来する問題かも知れませんが、どなたかお教え頂ける方がいらっしゃいましたらどうぞよろしくお願いします。

……ということで、先月末、唐突に細君から定額給付金を受けとりました。精確には今の政権から頂いたわけですが、まさに受けとらせていただいたのは細君からということですので、「細君から定額給付金を受けとりました」というのも精確でしょう。

細君としては、宇治家参去宛の支給分を何か一家のために別の目的で使おうと計画していたようですが、あまりに貧に瀕している宇治家参去の窮状をみかねて、今回は素直にわたしてくれました。

ただ、初めからもらう予定はないわナ……細君が使うのだろう……とタカをくくっておりましたので、まさに天から贈り物というわけで、頂いたその日は悩みに悩みました?

最初は、すこしお金を足して、株式会社キングジムのテキスト入力専用モバイルマシン「ポメラ」でも買うか!などと思っていました。

http://www.kingjim.co.jp/news/0810/n-pomera.html

ネットにつなげなくてもいいし、バッテリーの心配もないけれども(電池なので)、ひたすら入力できるマシンということで、常々伺っておりました一品です。

じゃあそれでいこう!

……などと決意はしました。

しかし、今月中旬の札幌行きの航空券を購入したタイミングで、「痛風」なので、普通席は辛いよな……ということで、クラスJへ自腹で変更し、そこで先ず2000円。

そして……、酒切れたよな……ということで、「高清水」4合瓶(秋田酒類製造株式会社・秋田県)を買い求め、そこで先ず1000円。

……ひょっとして、これって負けパターンでは!

……ということで、ポメラは来月に購入を廻し、10000円前後で、なんとかなるものは!などと決意し、amazonなんかで必要文献をみさぐってみると、10000オーヴァーはすぐになるのですが、欲しい物だけ10点いれると100000円越えておりました……で、絞りきれず。

……というわけで、何にするべ!

くだらぬ酒とかつまみとかではなく!

……ということで、さふいや、ネクタイ買ってなかったことを発見、スクーリング前には1本新調するので、ネクタイを買いました。

最新ラインのデザインではありませんが、アニマル柄なら「エルメス(Hermes)」!ということで、ブルーのネクタイを1本、少しお金を付け加えて買ってきました。

エルメスは何本か使っておりますが、材質の都合上、結び方を選ぶネクタイなのですが、やはり他のブランドとくらべるとシルクが上等で、お気に入りのネクタイです。

これをつけて札幌スクーリングへ出かけましょうか!

しかし……。

-----

 「金と申すものは、おもしろいものよ。つぎからつぎへ、さまざまな人びとの手にわたりながら、善悪二様のはたらきをする」
 「ははあ……」
 「その金の、そうしたはたらきを、われらは、まだ充分にわきまえておらぬような気がする……」
 何やら、しみじみと、平蔵がいったものであった。
    --池波正太郎、前掲書。

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とはうまくいったものです。

しかし、やはり小生、お金の使い方を知らない以上に意志薄弱なのかもしれません。

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