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【覚え書】「〔オピニオン〕インタビュー領空侵犯 プレゼンツールは要らない 早稲田大学大学院教授 野口悠紀雄氏」、『日本経済新聞』2009年6月8日(月)付。

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どうも宇治家参去です。

家では『毎日新聞』、『New York times Weekly Review』、『le monde』をとって読んでおりますが、出講先の大学の「講師控え室」では何故か『日本経済新聞』が購読・綴られており、大学へ出勤すると、1ヶ月分くらいは控え室に綴られておりますので、いつもよませて頂いております。

……おもえば、2-3年前は『朝日新聞』だったのですが、何故『日本経済新聞』に変わったのだろうか……などと思う暇もなく、読んでなくたまった分で最新記事をよんでいると……目からウロコというやつです。

いわゆるパワーポイント問題です。

いうまでもありませんが、パワーポイント@microsoftは、そのメッセージをつたえる当事者が伝導説教者のごとく、その気迫において「パワー」を持ち合わせておりませんと、たんなる道具的連関@ハイデガーへとて頹落してしまうのがその現実です、「目的と手段の本末転倒」……よく見られる光景ですが、これを学問の世界でやってしまうと、まさに「本末転倒」……というわけで、パワーポイントを使いつつ『皆さん、こちらの画面は見ないで下さい』などといってしまうと落語にもなりません。

幸いその境地に到達できてはおりませんので、まだ大丈夫か!とは思いますが、他山の石としてひとつ【覚え書】として残しておきます。

『「超」整理法』は自分には合いませんでしたが、パワーポイント論議に関しては自分でも納得すると多いわけでして……。

ちなみに、人文科学をメインフィールドとする宇治家参去ですが、自分としては大切なところはパワーポイントにはせず、語りに終始するようこころがけております。使用するのは今のところ、補足的な画像資料と定形の板書のみです。

パワーポイントに溺れてしまわないことが肝要ですね。

パワーポイントよりも大切なのは、そこで示されるコンテンツであり、コンテンツを発語するその「伝道師」にほかなりませんからねえ……。

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プレゼンツールは要らない
作成が目的化、本末転倒

 --「パワーポイント」のようなプレゼンテーションツールは要らない、というのが持論だそうですが。
 「8年前、海外の国際会議に出席した際、全員がプレゼンテーションツールを使っているのに驚きました。そこで私もすぐ導入しました。ところがある日、講演で『皆さん、こちらの画面は見ないで下さい』と妙なことを口走っているのに気付いたのです」
 「わざわざ資料を投影すれば、当然、聴衆の目はスクリーンにいきます。しかし私は自分を向いてほしいわけですから、矛盾していると思いました。私も聴衆の表情を見ながら話さないと一方通行になりやすいし、聴衆も画面ばかり見ていると自分で考えなくなる。以来、ツールは使わないことにしたのです」
 --プレゼンツールの普及で訳書の審議会などでも配付資料があふれています。
 「スクリーンに投影するなら、配付資料は要らないはずですが、上司に報告したりするには紙の資料が必要です。昔はテキストの資料でしたが、絵やグラフが入る分、資料も増えました」
 「しかも役人は伝えることより、情報が足りないと批判されることを恐れ、一枚に何でも書こうとする。結果的に大量のデータを詰め込んだ資料ができあがります。資料説明で時間をしょうかするという点では彼らの目的にかなっているのかもしれませんが、その目的自体が間違っています」
 --デジタル時代の上手なプレゼンテーションとは。
 「私はツールを全面的には否定していません。以前、多くの写真を映し、効果的に活用しているお医者さんもいました。大事なのは本人の話であり、それを補足する手段として使いこなすべきです」
 「私は講演でも講義でもテキストの資料を作り、印刷して配ってもらいます。講義では必ず黒板を使います。ツールでは表現できない話し手の思考過程が見えるからです。アインシュタインがパワーポイントを使って講義している姿を想像できますか」
 --経営者や話し手に必要な心構えとは何でしょうか。
 「要は話し手がどうしても伝えない内容を持っているかどうかでしょう。私はエバンジェリスト(伝道師)でありたいと思うから、話を聞いてもらえるよう工夫するし、そのための道具も使います」
 「日本では見栄えのするプレゼン資料を造ることが目的化っしています。つまり道具に使われてしまっているわけですね。重要なことは自分が何を伝えたいのか、それにはどう伝えたらいいのか自分の頭で考えることでしょう。

のぐち・ゆきお 40年生まれ。東大工卒、大蔵省へ。72年米エール大経済学博士。一橋大、東大教授、米スタンフォード大客員教授などを経て05年から現職。経済学の専門書のほかに『「超」整理法』『「超」勉強法』などの著書がある。

◇聞き手から
 経済学者ながら『「超」整理法』で知られる情報活用の第一人者。プレゼンツールもお手のものかと思えば、「思考の手段にはなじまない」という。旧大蔵省出身で役人の行動原理にも精通し、役所の紙偏重文化にも手厳しい。ツールは社員の生産性を下げると禁じた米企業があったが、日本でも正しい使い方が求められている。(編集委員 関口和一)
日経ネットPLUS(http://netplus.nikkei.co.jp)でもこのテーマを議論します。

    --「〔オピニオン〕インタビュー領空侵犯 プレゼンツールは要らない 早稲田大学大学院教授 野口悠紀雄氏」、『日本経済新聞』2009年6月8日(月)付。

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