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東京都・丸亀市???

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 静岡の友達にさぬきうどんの話をしていて、うどんと一緒におにぎりを食べるといったら「なぜだ」と聞かれ、答えに窮してしまいました。讃岐人にとっては当たり前のことなんですが、なぜだと聞かれたらどう答えればいいのでしょう。

 以前「讃岐のうどん屋は食べる量の調節機能に非常にすぐれた形態である」と書いたことがある。すなわち、セルフや製麺所型うどん屋では、まず主食となるうどんの玉数が自由に選べ、次におかず的存在であるオプションの天ぷら類の数も自由に選べ、いつ行ってもその時の自分が食べたい最適の量をとることができる。さらにそこにもうひとつ主食的おにぎりやいなりがあり、量の組合せはもう自由自在なのである。
団長「おにぎりは量の調整用にあるとしか思えん」
W部「それならカレー屋やどんぶり屋におにぎりがあってもいいことになりますよ」
団長「それいける! 提案しよ!」
W部「どこの世界に『カツカレーといなり2つ』と頼むやつがおるんですか!」
 うーむ、確かにそんなやつはいない。おにぎり置いてるラーメン屋はたまにあるが、まてよ、そういや他におにぎり置いてる食べ物屋、ないんちゃうか! 居酒屋の焼きおにぎりとか料理やでついでみたいに作ってくれるおにぎりとか、いずれにしてもあからさまに他のメニューと一緒に食べるおにぎりは、うどん屋ぐらいしかないぞ!
 ま、感嘆符つけるほどの発見でもないんですけど……何なんでしょ、うどんとおにぎりの関係って。ご考察お待ちしております。
    --麺通団『恐るべきさぬきうどん 麺地巡礼の巻』新潮社、2001年。

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近所に讃岐うどんをウリにするチェーン店「丸亀製麺所」(株式会社トリドール)が先日オープンしてきたので行ってきましたが、目新しくて人気なのか、それとも「讃岐うどん」そのものの人気なのか判然とはしませんが、長蛇の列で、20分程度待ってから、東京にて讃岐うどんを頂いてきた次第です。

一押しメニューは「釜揚げうどん」(麺を茹でた釜からそのまま掬い上げたものを食べる)のようなですが、やはり人気なのでしょうか……。

ゆであがるまでに5-6分時間がかかるということなので、「ぶっかけうどん」(大)をセレクトです。

「ぶっかけうどん」とは、出汁を「かけている」という形態模写的意味論においては「かけうどん」同じです。しかし、その内実は「かけうどん」とは全く別物のうどんです。

うどんにかぎらず、「かけ」の場合、たいてい薄目に希釈された汁がなみなみとはいったどんぶりに麺をいれ、そのうえに天ぷらをのせると「天ぷらうどん」とか「天ぷら蕎麦」になるわけですが、そうした「かけ」の類と、出汁を「かけ」ていることにおいては同じなのですが、ちがいは発想にあります。

すなわち、うどん玉に濃いめの出汁を少量「ぶっかけ」て、麺にダシを絡めながらやるという筋書きで、だからこそ「かけ」とは言わず「ぶっかけ」と称しているのでしょう。出汁に麺をただよわせる「かけ」とはそこが大きく異なってきます。

さて、頼んだやつは、「ぶっかけうどん」(大)の「温」になります。
「温」とはすなわち、湯煎し、冷水で締めたうどん玉に、「あつあつ」の濃いめの出汁を「ぶっかけ」たやつですが、正直なところ……「いい線いっているのではないだろうか」というのがファースト・インプレッションです。

讃岐生まれの東京在住という、ヘレニズム期のコスモポリタン・ディオゲネス(Diogenes,B.C.412?-B.C.323)が聞けば喜びそうな「デラシネ的世界市民」としての宇治家参去の舌感ですので、ディープな讃岐人からすれば、ちがうぜっって突っ込まれそうです。

が、実感としては「いい線いっているのではないだろうか」というのが正直な感想です。

さぬきうどんに関係なく麺としてのうどん玉に関して言うならば、何うどんであった場合も、原料と製法をきっちりとまもればそれなりのうどん玉が仕上がります。

しかし難しいのがそのうどん玉と合奏する「出汁」の方ではないかと思います。

それもそれなりの原料と製法をきっちりとまもればそれなりの出汁はできるのでしょうが、やはりここに老舗とチェーンの違いが出てくるのでは……などと思った次第です。

ひょとするとすこし関東向けにアレンジされているのかもしれませんが、チト出汁がしょっぱく……それはそれで旨いのですが……もうすこしマイルドといいますか、いりことか鰹節の風味が効いてもよかったのでは……そう思った次第です。

関東では、讃岐うどんのいりこだしの魚風味が倦厭されると聞いたことがありますが、その影響をうけているのかもしれません。

しかしながら、セワシナク働き続けるメカニカルタウン・東京においてはやや「濃いめ」の味付けの方が、さぱっぱりとしてい、さらに活力を漲らせる食の源泉になるのではと思う次第ですが……、全体としては、マア満足のゆくうどんをリーズナブルに提供していることは否定できません

もちろん、本場のディープな讃岐うどん屋が小なら百数十円で提供しているほどのリーズナブルさはありませんが、それでも釜揚げうどんの(並)が280円、(大)が380円、ぶっかけもそれと同じ値段で、讃岐うどんに欠かせぬ各種天ぷらやおむすび・いなりというオプションメニュー……麺通団の言うところの「量の調整用」……も100円からで、種類も充実しており、なかなかあなどれません。

また回転がよいのでしょう。
天ぷら類はほとんど「揚げたて」ですので、そこは高く評価したいと思います。

食通からすれば、本場とは違うと確かにいわれるかもしれません。しかし「頑張っているな!」というのは払拭しがたい事実であり、また足を運んでしまいそうです。

また細かいところですが、厨房はオープンキッチンで、目の前で調理が行なわれてい、「できたて感」を感じる臨場感がにくい演出です。

が!しかし!

ぶっかけうどんの(大)を注文したのですが、揚げたての天ぷらを見ていると触手が動かないわけがなく、あれよあれよという間に3品ほどセレクトしましたので、うどんが380円、天ぷらが300円、合計680円となってしまい……ん、ん、よくできている! こちらの心情がよく計算されている!などと思った次第です。

決して280円、380円で終わらないところがうまいなあ~と思った宇治家参去です。

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天ぷらはやはり揚げたてですネ!
揚げたては讃岐でもなかなかお目にかかれません。その意味では、回転のよさがウリかもしれません。

サツマイモ、ちくわ、茄子……口蓋がハッピーと申しておりました。

小麦粉は、国産のようで、きっちりと原料をつかっているところに好感がもてます。本場でオーストラリア産(但し特別麦)が多いと聞きますので。

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