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自ら称す 臣は是れ酒中の仙

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 飲中八仙歌   杜甫

知章騎馬似乗船
眼花落井水底眠
汝陽三斗始朝天
道逢麹車口流涎
恨不移封向酒泉
左相日興費萬銭
飲如長鯨吸百川
銜杯楽聖称避賢
宗之瀟灑美少年
挙觴白眼望青天
皎如玉樹臨風前
蘇晋長斎繍仏前
酔中往往愛逃禅
李白一斗詩百篇
長安市上酒家眠
天子呼来不上船
自称臣是酒中仙
張旭三杯草聖伝
脱帽露頂王公前
揮毫落紙如雲煙
焦遂五斗方卓然
高談雄弁驚四筵

知章が馬に騎るは船に乗るに似たり
眼花み井に落ちて水底に眠る
汝陽は三斗にして始めて天に朝す
道に麹車に逢えば口に涎を流し
恨むらくは封を移して酒泉に向わざりしを
左相の日興 万銭を費す
飲むこと長鯨の百川を吸うが如く
杯を銜み聖を楽しみ賢を避くと称す
宗之は瀟灑たる美少年
觴を挙げ白眼にして青天を望めば
皎として玉樹の風前に臨むが如し
蘇晋は長斎す 繍仏の前
酔中往往逃禅を愛す
李白は一斗 詩百篇
長安市上 酒家に眠る
天子呼び来れども船に上らず
自ら称す 臣は是れ酒中の仙と
張旭は三杯 草聖伝わる
帽を脱ぎ頂を露わす 王公の前
毫を揮い紙に落せば雲煙の如し
焦遂は五斗 方めて卓然
高談雄弁 四筵を驚かす
    --前野直彬注解『唐詩選(上)』岩波文庫、1961年。

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詩聖・杜甫(712-770)の「飲中八仙歌」をひもといております。杜甫が八仙に因んで当代の名だたる酒客を選んで創った詩作なのですが、どの御仁もハンパのない飲みっぷりのようで、この領域まではさすがにいけない……などと思う宇治家参去です。

昨日は、夕刻より、13名の勇士が集い、「飲中八仙」の如く怪飲させて頂いた次第です。

記憶がないのですが、最後は「壊れた」古時計?のようになっていたとかで……非常に恐縮です。

ただ、全国から集われた「志」を同じくするひとびとと飲み始めますと、もうその“雰囲気”にまで“酔ってしまう”というやつですから仕方ありません。

また、どうぞよろしくおねがいします。

しかし……歌のなかで紹介されている詩聖の李白(701-762)は、「李白は一斗 詩百篇  長安市上 酒家に眠る  天子呼び来れども船に上らず  自ら称す 臣は是れ酒中の仙」(一斗の酒を飲めば百篇の詩が生まれ出てくる。酒場で眠り、天子の召し出しがあっても「自分は酒飲み仙人」だと歌う)という領域まではまだ来ていない?はずですので、懲りずにどうぞよろしくおねがいします。

ただ、あの特別に仕立てて頂いた自家製掬い豆腐……その日は創る予定がなかったのですが……の味わいだけはどこかに残っております。

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