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固く閉ざせし目を 裏み    夜の蓮華を裏むが如く

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    一五七

日傾きて 鳥も啼かず
  風も疲れて そよ吹かず
今 深く この身を裏(つつ)みませ
  いと暗く厚き黒闇(やみ)に--
    夢を授け 密かに 静けく
    大地を裏むが如く
  固く閉ざせし目を 裏み
    夜の蓮華(はすち)を裏むが如く

旅の糧 旅路なかばに 尽きはてて
  損害(そこなひ)うたた勝(まさ)りつつ
装(よそほ)ひ 塵に塗(まみ)れ 侮られつつ
  力 乏しくなり行く--
    この旅人の労(いたつき)を 裏みませ
    哀れみ深く 抱きかかへ
  恥を摧(くだ)き 朝日影出づるまで
    旅人を黒闇の甘露に憩(いこ)はせませ
    --タゴール(渡辺照宏訳)『タゴール詩集 ギーターンジャリ』岩波文庫、1977年。

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ひとつがようやく終わりました……が、ひとつがまだおわっておりません。

前者は市井の職場の夏休みがいよいよ今日から!ということで、ひとつの区切りがつきました。次の出勤は来週の月曜日からです。
後者は、市井の職場の夏休みの間に「入れている」学問の「仕事」のほうです。

宇治家参去の存在についての自己認識、すなわちレゾン・デートル(raison d'être)については後者が本業ということになりますので、副業を休んで?本業をやるわけなのですが、その仕込作業……といいますか、最終手直しがまだ完了しておらず、月曜も朝からずぅぅっとやってはいたのでが、なかなかはかどらず、昼前に銚子……もとい、調子が悪くなりちょいと横になってから、市井の職場へ出勤するぎりぎりまでやっていたのですが、出勤前に、ほぼ一〇日後〆切のレポートの束が宅急便で到着するなど……休みが休みでない状況です。

で……、
本業?たる学問の仕事、夏の集中講義として、宇治家参去が担当するスクーリング講義は木曜日からですので、あと二日ありますから、パワーポイントの細部の手直しは点検できそうですから間に合いそうです。主軸の差し替えは済んでいるので細部の手直しだけなのですが、逆にこちらのほうが神経を使うという状況で、主軸の差し替えの方がある意味では楽だった……などと実感しております。

いずれにしましても、最高の授業を作り込んで参りますので、教室でご対面?されるかたはどうぞよろしくおねがいします。
希望者がいらっしゃれば、課外授業?も組み立て可能?ですので、どうぞよろしくおねがいします。

で……もうひとつのレポートですが……
昨年は、スクーリング講義を挟んで実質〆切直前まで手を入れなかったため、講義終了後、きつい数日をおくった思い出がありますので、「経験から学ぶ」をモットーとしている宇治家参去としては“同じ轍を二度と踏んではいけない”ので先ほどまでちょいと手を入れ、講義後なんかに数通ずつ朱を入れていけばなんとかなりそうな暁が見え隠れしておりますので、こちらもなんとかこないしていこうと思います。

とわいえ勝負は起きてからの本日にかかっていそうです。
スクーリング講義の前日は、細君が日暮里・舎人ライナーに乗りたいので一日あけておくように!……あんたいつから電車マニアになったんだよ?……との有難いお達を頂戴しておりますので、本日は早めに沈没して起きてから勝負を期して参りたいものです。

……ということで寝る前にいっぺやっているところですが、ちょこちょこ読んでいた市井……もとい、詩聖タゴール(Sir Rabindranath Tagore,1861-1941)の詩集を肴にやっていたのですが、ようやく完読です。

アジア人として初めてノーベル文学賞(1913)を受賞した詩人になりますが、言葉を超越した豊穣なインドそのものが、卓越した詩聖によって、言葉に転換されたような壮大な詩心に圧倒されるばかりです。

まさに「朝日影出づるまで 旅人を黒闇の甘露に憩はせませ」でございます。
今日は早めにオネンネして起きてからがんばりますです。

おやすみなさい、お月様。

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たごー

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