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「すべての人」が真に「すべての人」ではないこと

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今日の特徴は、凡俗な人間が、おのれが凡俗であることを知りながら、凡俗であることの権利を敢然と主張し、いたるところでそれを貫徹しようとするところにあるのである。つまり北米合衆国でいわれているように、他人と違うということ即ふしだらなことであるという風潮である。大衆はいまや、いっさいの非凡なるもの、傑出せるもの、個性的なるもの、特殊な才能をもった選ばれたものを席巻しつつある。すべての人と同じでない者、すべての人と同じ考え方をしない者は締め出される危険にさらされているのである。ところが、この「すべての人」が真に「すべての人」ではないことは明らかである。かつてや「すべての人」といった場合、大衆とその大衆から分離した少数者からなる複合的統一体を指すのが普通であった。しかし今日では、すべての人とは、ただ大衆を意味するにすぎないのである。
 以上が、現代の恐るべき事実であり、そのいつわりない残酷な実相なのである。
    --オルテガ・イ・ガゼット(神吉敬三訳)『大衆の反逆』ちくま学芸文庫、1995年。

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本日は非常に蒸し暑かったのですが、東京各地を経巡りあるいておりましたので、カラダが完全に解けてしまいました。

ただひとつ、そのなかで心と頭で実感するのは、システムとしては民主主義という体制が構築されている時代だからこそ、矜持をもって生きていかなければならないということです。

……ということで、仕事に戻ります。

かるい熱中症です。

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