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バークレーでは半ズボンの人だっている

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 東海岸から西海岸にやって来ると、同じ大学、同じ大学生といってもずいぶん違うものなあという思いを新たにすることになる。とくにプリンストン大学と、UCバークレーとでは両極端というか、大学の雰囲気がそれこそもう天と地ほど違う。プリンストンはいわゆる伝統的なエリート市立大学で授業料も高く、学生は東部の上層白人家庭の子弟中心、キャンパスの人口密度も圧倒的に少ない。それに較べるとバークレーは州立大学で学生は人種的にはもうぐしゃぐしゃ、いかにも庶民的で、政治的には昔からラディカルで有名である。大学のまわりもバークレーはなにしろ賑やかで、ヒッピーやらヌーディストやらホームレスらがうようよしている。学内には大きなゲーム・センターまである。それに較べればプリンストンは本当に平和かつ物静かである。二年近く住んでいて、ホームレスの姿なんてただの一度も見かけたことがない。クラスの雰囲気もどちらかといえばバークレーの方が活発、プリンストンの方が穏やかという感じがある。教授だってプリンストンではだいたいがきちんとネクタイをしめているけれど、バークレーでは半ズボンの人だっている。それくらい違う。
 自動車に譬えていえばプリンストン大学がクラシックなベントレー、バークレーが明るく楽しいコンバーティブルのアメ車といった感じになるのだろうか。
    --村上春樹「バークレーからの帰り道」、『やがて哀しき外国語』講談社文庫、1997年。

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最近、日中は穏やかな陽光が続くのですが、夜になると結構冷え込みますので、仕事に行くとき、着ていくものに困るのが正直なところです。

月曜は大学での授業がありましたが暖かい一日です。
バークレーの先端的な教員?のように半ズボンでいくわけにも参りませんので、きちんとネクタイを締めて、合い物のスーツでいきましたが、夜はこれで十分なわけですが、日中ですと、やはり暑い……ぐらいでして・・・。

ぼんやり煙草を秘密の喫煙所にて吸っておりますと、やはり暑いのでしょうか……季節のはずれのカマキリ殿が顔を見せておりました。

しかし、目に写る風景は……宇宙にまでつづくような抜けるような高さの空と、短い夕刻は、間違いもなく秋のそれであり、一日一日と深まりゆく秋を堪能した次第です。

……しかし、今日のお昼も結構暑いですねえ。

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