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これは頭で考え出された命題ではない。日々、刻々、私はこの事実の中を歩む

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 真の哲学は、もっとも直接でもっとも包括的な意識の事実から出発しなければならない。この事実とは、すなわち『私は、生きんとする生命にとりかこまれた生きんとする生命である』という事実である。これは頭で考え出された命題ではない。日々、刻々、私はこの事実の中を歩む。
    --アルベルト・シュヴァイツァ-(氷上英広訳)「文化と倫理」、『シュヴァイツァ-著作集』第7巻、白水社、1957年。

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息子殿と細君が東京へ戻ってきてしまいました……。

きままな極楽生活ともこれでおさらばです。

一昨日、「何時頃に帰ってくるのか」

誰何しておいたのですが、予定時間よりも1時間ほど早く、生活設計が失敗してしまいました。

15時に帰ってくるときいていたので、14時10分前……寝たのが8時頃だったので……に起きたのですが、起きがけの一服をしていると、ぴんぽ~ん!

……というわけで、

「宅急便かいな?」

……とドアを開けると、息子殿と細君でした。

「今、起きたばかり!」

……とさんざんしぼられ、掃除もしておりませんでしたので、これまたさんざんしぼられ、生命が萎縮してしまうというのはこのことに他ならない……そう思うある日の宇治家参去でした。

さて……。
起きた時間が時間でしたので、食事をとることもなく、掃除にとりかかり、ついでに自室といいますか書斎の掃除といいますか、資料や本の整理をしておりますと、これが結構な労働でして……、とりかかるとどうしても本格的にやってしまいますので、気が付くと夕刻です。

しかも腹が減るという始末です。

腹が減るという事実に直面するなかで、まさに人間という生き物は、「密林の聖者」と呼ばれたアルベルト・シュバイツァー(Albert Schweitzer,1875-1965)がいう「『私は、生きんとする生命にとりかこまれた生きんとする生命である』という事実」を確認するわけで……

この事実は、まさに「頭で考え出された命題ではない」けれども、本当の哲学とは人里深く離れた書斎の奥底に秘沈された真理ではなく、まさにこの「もっとも直接でもっとも包括的な意識の事実から出発しなければならない」ということで、決意し、

「どこかへ行きますか?」

と声をかけると、宇治家参去の奢り?ではなく、折半でよいとのことで、夕刻の早い時間からちょいと家族へ出かけたわけですが、財布の中身が寂しい始末ですので、安めの海戦……もとい海鮮居酒屋にて再会に乾杯した次第です。

細君も旅疲れ?のようで、食事のつくるのも面倒そうだったのが功を奏したようです。

ひさしぶりにいただく「中トロ(ハラミ)」はとろけるような味わいで、、、

この味わいに生きるという事実を躰と頭と心で実感する宇治家参去です。

この実感を概念へと転換したとき、ひとつの生きた哲学というものが誕生するのかもしれません……が、なかなか難儀な道のようでもあります。

なぜなら、この実感を味わっているときというのは、おちゃけという大人向けの清涼飲料水が潤沢に含まれているわけですので。

……とわいえ、そこに果敢に挑戦することで、「頭で考え出された命題ではない」ものを言葉として提案できるのかもしれませんので、宇治家参去の挑戦は、まさに「倦むことを知らない」ということでしょうか……か???

まさに「これは頭で考え出された命題ではない。日々、刻々、私はこの事実の中を歩む」毎日です。

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……というわけで、軽めにやったのですが、久し振りに枡で頂く樽酒の香りがなんともいえません。

〆はさっぱりと「湯豆腐」です。
痛風にはよくないのですが、これがないと始まりません。
……って別になにが「始まる」わけでもありませんが。05_img_0762_2 04_img_0765_2

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哲学・倫理学(現代)」カテゴリの記事

コメント

信念・おめでとうございます。(変換ミスですが・・)
今年もよろしくおねがいします。

今年は、痩せたソクラテスを目指します。
72.5キロあるのでびっくりしました。
3年前は53キロでした。
脳を使うと太るのかしら?

投稿: | 2010年1月 6日 (水) 15時55分

信念、あけましておめでとうございます。

今年も、何とぞよろしくおねがいします。


で……。

いうまでもありませんが、自分も今年は、痩せたアリストテレスを目指します。

ともどもに精進していまいりましょう!

ですが、たしかにご指摘の通り、頭を使うと、糖分を要求しますよね!

まさに、自分自身との戦いです。

本年も互いに切磋琢磨していきましょう!

投稿: 宇治家 参去 | 2010年1月 7日 (木) 03時49分

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» 一阿のことば 20 [ガラス瓶に手紙を入れて]
私事になるかも知れませんが、少し海軍兵学校の教官の事を書くことをお許し下さい。 [続きを読む]

受信: 2010年1月 6日 (水) 14時38分

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