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人間を見よ、そうすれば諸君は、世界についてどう考えるべきであるかを、知るであろう

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 世界がどれほど価値あるものなのかということを、世界の最小の小部分でさえも、顕示してくれるに違いない、--人間を見よ、そうすれば諸君は、世界についてどう考えるべきであるかを、知るであろう。
    --ニーチェ(渡辺二郎訳)『哲学者の書 ニーチェ全集3』筑摩書房、1994年。

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昨日は、市井の職場で2年間仕事を頑張ってくれたバイト君が最後の勤務でした。

夢を抱いて岩手から東京の専門学校への進学のため上京し、環境が落ち着き始めた4月にバイトをはじめて、まる2年間、真面目に愚直に仕事をしてくれました。

ありがとうございます。

……ということで、ここは最後にいっぺえつれていかないと、宇治家参去の〝漢(おとこ)が廃る〟というわけで、仕事が済んでから軽く一ぺえ行ってきた次第です。

正直、財布がきつく、スルーしようかという心がなくもなかったのですが、やはり最後の一日を一緒に汗をながしておりますと、まあ、そんなことどうでもいいや、まずは目の前に存在する人間と世界を分かち合う必要の方が先決だ、と思い直し、終業後、一服しているときに、急遽声をかけ、二人でくり出してきました。

かるく1時間程度のささやかな最後の晩餐です。

要領もよくなく、才知に長けたというわけでもないのですが、きちんとひとつひとつ仕事を覚え、仕事が終わると「もっと、今日はがんばれたはずなんですけどネ、すんません」という若者です。

「これとこれをやって……」って指示をだしても最初はなかなか自分で組み立てることができず、〝指示待ち〟の若者だったのですが、2年間も積み上げていきますと、「これとこれ」が時間内に済むと、全体を見渡して、自分で仕事を組み立てるようになりました。
最初は正直「大丈夫かな」と思ったこともありましたが、何事も「素直」に「取り組む」姿勢には、こちらが自分自身を見直さなければと襟を正させて頂いたものです。

ほんと凄いことです。

このご時世ですので、就職活動も厳しくなかなか決まらなかったのですが先月末にようやく内定が決まりました。

鬱になりそうなほど凹みながらも、夢に向かって諦めずに挑戦し続けた姿には感動したものです。

そうした姿こそ、要領や才知で「処理」する処世術をひっくりかえす、そして(時間はかかるかもしれませんが)着実な仕事で成果をのこしていく挑戦者なのかもしれません。

これからは、バイトの世界以上にきつく大変な世界なのは承知でしょうが、ぜひ、我が道をがんばってほしいものだと思います。

……ということで、軽くしか飲まなかったのですが、さすがに連勤中で疲労度マックスでしたので、帰宅後、ソファーでまどろんだのがいけませんでした。

熱は出ておりませんが、例の如く風邪をひいてしまいました。

しかしながら、風邪を引こうが雨が降ろうが槍が降ろうぜんぜん大丈夫です。
酒の量もやっておりませんでしたが、いい宴席となりました。

まだまだ始まったばかりの人生行路かもしれませんが、勝利を祈るのみです。

世界を価値あるものにするのは「人間」においてほかならない……そうしたところを彼から学ばせて頂いたように思います。

ありがとう!

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