世界内に存在するとは、諸々の事物に結ばれてあることだ。
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努力によって瞬間を引き受けることは、自我と世界との関係をうちたてることとは違う。もっとも著しい相違は、世界の内では私たちは対象として事物に関わっているという点に要約される。瞬間を引き受けることによって、私たちは実存するという取り返しのつかない事態へ、いかなる実詞ともいかなる事物とも関係づけられないある純粋な出来事へと踏み込むのに対し、世界の内では、存在するという行動つまり動詞としての存在の有為転変に、形容詞をまとった実詞たち、さまざまな価値を賦与され、私たちの志向に差しだされた存在たちが取って代わる。世界内に存在するとは、諸々の事物に結ばれてあることだ。
--E.レヴィナス(西谷修訳)『実存から実存者へ』講談社学術文庫、1996年。
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と、と、と、取り急ぎ……。
4月から新しく非常勤講師として担当「予定」の大学にて、本日面接があったのですが、無事終了し、「予定」が「決定」になりました。
みなさまのおかげです。
教育に特化した学舎で、環境も学生もスタッフもすばらしく、その一員に加えていただいたことに、すこしホッとしました。
ホッとすることなく最高の講義を組み立てることができるようにがんばります。
ただ……。
応募の時点でわかっていたのですが、往復5時間は大変ですが、、、わりと座っていることのできる時間も長いので、現実のただ中で、「人間」を深めていくひとときにして参りたいと思います。
ともあれ、応援してくださった皆様方、ありがとうございます。
で、、、。
これからそのまま市井の仕事です。
貧乏暇なしとはこのことです。
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