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はしご蕎麦

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昔から禁酒令が、もっと有毒なしろものを作り出すいとぐちになったように、理論的想像力の閉塞は、政治的狂気を下ごしらえする。
    --ホルクハイマー、アドルノ(徳永恂訳)『啓蒙の弁証法』岩波書店、2007年。

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現代の問題の翠点がどこにあるのか……と問うた場合、「想像力」にあるのかもしれません。

古くはサルトル(Jean-Paul Charles Aymard Sartre,1905-1980)が現象学的アプローチから『想像力の問題』(L'Imaginaire,1940)で議論したとおりですし、近くはアイヒマン裁判を傍聴したH.アーレント(Hannah Arendt,1906-1975)が『イェルサレムのアイヒマン』(Eichmann in Jerusalem: A Report on the Banality of Evil,1963)で「他人と言葉に対する想像力の欠如」と指摘した部分に、問題が存在するのでしょう。

「そうするとどうなるのか」

単純な問題なのですが、それをキチンと整理しないとトンデモナイことになってしまうのかもしれません。

同じようなことをフランクフルト学派のホルクハイマー(Max Horkheimer,1895-1973)とアドルノ(Theodor Ludwig Wiesengrund Adorno,1903-1969)が共著『啓蒙の弁証法』の中で、ぼそっとつぶやいておりましたので先に引用した次第です。
※ちなみの蛇足ですが、アーレントはアドルノに対してかなりの嫌悪を抱いていたようですが、想像力の問題に関しては同じ知見を提示しているというのはオモシロイところです。

さて……水曜日は予見されていた如くキツイ一日でありました。

前日が授業。
翌日の水曜が授業。
その授業が済みますとそのまんま市井の仕事!

……というフルコースでしたので、いやはや飯を食べる暇もないというヤツです。

久しぶりですが、駅蕎麦のはしごなんてやっちゃいました。
昼食が乗り換え前に千葉にて駅蕎麦(ただしまずかった!)
夕食が乗り換え前に西船橋にて駅蕎麦(こっちはなかなか!)

……という状況です。

ただ蕎麦はアルコール人間には効果的に作用しますので、マア、それはそれでよかったのだろうということにしますが、さすがに、鉄人……もとい哲人・宇治家参去にしましてもキツイ一日でしたので、今日はそろそろ沈没しようかと思います。

本来であれば、想像力をフルに回転させて、世の中、そして思想と、そしてひとびとと対話すべきなのでしょうが……、今日は早めに沈没しようかと思います。

……というわけで、お休みなさいお月様。

あづ……、ひとつ忘れていました。
今日はサルトルの命日です。
偉大な人物なのでしょうが、なかなか好きにはなれない哲学者の一人です。
こちらが青臭いのか、相手が青臭いのか、まだまだ峻別できないという意味では、まだまだ挑戦すべき哲学者の一人かもしれません。

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