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「(まるで、冬だ) 今日は泥行火に火を入れる」

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 三日も、雨が降りつづいている。
 今年は残暑がきびしく、夏が好きな藤枝梅安も、さすがに、うんざりしてしまったものだ。
 裸になっても寝苦しかった夜な夜なが、つい先ごろまでつづいていたのに、雨になってからの冷えは、
 (まるで、冬だ)
 冬が嫌いな梅安は、なんと、戸棚の奥から泥行火(どろあんか)を引き出し、そこへ足を入れて寝ころびながら、夕飯後の一時を、とろとろと微睡んでいた。
    --池波正太郎「梅安初時雨」、『梅安蟻地獄 仕掛人・藤枝梅安(二)』講談社文庫、2001年。

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どうも宇治家参去です。
いやはや、どうしたものか、藤枝梅安がツィッターをやっていたら、

 「(まるで、冬だ) 今日は泥行火に火を入れる」

などとぼやきそうですが、藤枝梅安ならずとも、つい先日までは夏の陽気で辟易していたものですが、うってかわって今日は真冬のような?肌寒い一日でございました。

五月末ですのに間断の差の激しい不思議な気候です。
皆様のご自愛専一心よりお祈り申し上げる次第です。

さて、こうした季節はずれの寒い一日は、やはり「湯豆腐」でしょう。
池波正太郎先生(1923-1990)も様々な作品で、梅雨時の「湯豆腐」を推奨されております。その作品に倣って、宇治家参去もさきほど湯豆腐をこしらえた次第です。

小さな土鍋で似ましたが、椀に移し替えました。

これからいっぺえやって沈没です。
いや~あ、最近、まったく思想的格闘戦を展開しておらずすいません。
およっ、元からやってないやんけ! ……ってツッコミはご容赦を。

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