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「だれでもいい、アメリカ人や、イギリスのビジネスマンに向かって、生活の楽しみを一番じゃまするのは何かと聞いてみるとよい。彼は、「生存競争だ」と答えるであろう」といわれても

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 だれでもいい、アメリカ人や、イギリスのビジネスマンに向かって、生活の楽しみを一番じゃまするのは何かと聞いてみるとよい。彼は、「生存競争だ」と答えるであろう。彼は、まったく本心からこう言うだろうし、そう信じこんでもいるだろう。ある意味では、これは本当だ。しかし、別の、それもきわめて重要な意味では、これは根本的にまちがっている。生存競争は、もちろん、たしかに、起こるものだ。運が悪ければ、私たちのだれにだって起こるかも知れない。(中略)……人びとが生存競争ということばで理解しているのは、実は、成功のための競争にほからない。この競争に参加しているとき、人びとが恐れているのは、あすの朝食にありつけないのではないか、ということではなく、隣近所の人たちを追い越すことができないのではないか、ということである。
 次のような事実を真に理解する人がほとんどいないらしいのは、なんとも不思議である。すなわち、人びとは、逃げ場のないメカニズムにがっちり捕えられているのではなくて、踏み車を踏んでいるのであり、いつまでもそれをやめないのは、踏み車で自分を高いレベルに引き上げることはできないという事実に気づいていないためにほかならない、ということである。もちろん、私がいま考えているのは、実業界で高い地位についている人たち、つまり、すでに相当な収入があり、その気になれば、現在持っている財産で生活していける人たちのことである。そんなことをするのは、まるで敵を前にして軍隊から脱走するのと同じように、彼らには恥ずべきことに思われるだろう。それでいて、彼らは仕事を通してどんな公共の目的に奉仕しているのかと尋ねるならば、奮闘的な生活の広告に見られるような陳腐なきまり文句を並べたてたあとは、すぐに返事に窮してしまうだろう。
    --ラッセル(安藤貞雄訳)「競争」、『ラッセル 幸福論』岩波書店、1991年。

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今週は市井の職場の都合上、休日が変則で、月曜日が「お休み」となりましたが、なにげに月末週ですから、やることが多く、例の如く「休日返上」で、仕事をしていたのですが、なんとなく……、

「間に合いそうにねえ」

……ってところもありつつも、今日はがんばった!という側面も否定できませんのでこれにて閉店しようかと思います。

今週分の授業の準備は済みました!
来週返却のレポート添削は目処がたちました!

あとは、学術誌の論文応募のエントリー、そして教員公募のエントリーがおなじく今週中なのですが、、、

寝てから考え=挑戦しましょう!

今日はがんばった、よし!

……っていう感覚も大事ですよね。

……つうことで今日は閉店です。

ただ、これが、周りの人間からいわせると、

「お前は、本気になっていない」

とか、

「お前は勝ちたくないのか」

……って弾劾されるわけですが、

「本気になっていないわけでもなく、勝ちたくないわけでもなく……、とりあえずひとつづつ片づけていくだけなんですが」

……って返答してしまうと、

「だからお前は駄目なんだ」

……って凹ってくれるわけですが、ふう~む、これだけはなかなか治療できません。

感覚としての問題かもしれませんが、彼我の相対における「勝他の念」っていうのが、あんまりないんですよね。

呑気といえば呑気なのですが、それはそれでひとつのカラーだと思ってしまうわけですけども、いかがなものでしょうか。

ただ、この性分を細君に「呑気なんだよねえ」と表現することは『虎の尾を踏む男達』(黒澤明、東宝、1952年〔製作は1945年〕になってしまうので……ようするに「呑気」とは「(酒を)呑む気概」ですから、とほほ……そのような表現はしませんが、幸いすでに寝付いておりますので、、、

サア、いっぺえやって寝ようではありませんか!

なかなかフランクな日記となってしまいました。

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