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人間死ぬまでは、幸運な人とは呼んでも、幸福な人と呼ぶことは控えなければなりません

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 「王よ、人間の生涯はすべて偶然なのです。あなたが莫大な富をもち、多数の人民を統治する幸運な王であることはよくわかっております。しかしながら、今お尋ねの件(引用者注……今をときめくクロイソス王が「この私こそが幸福」ではないかと、賢者ソロンに尋ねた)については、あなたがご生涯を終えられるまで、なにも申し上げられません。人間死ぬまでは、幸運な人とは呼んでも、幸福な人と呼ぶことは控えなければなりません」。
    --ヘロドトス(松平千秋訳)「歴史」、村川堅太郎編『世界の名著5 ヘロドトス・トゥキュディデス』中央公論社、1980年。

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8月19日から昨日の22日まで夏期スクーリング3期の倫理学を担当させて戴きましたが、「暑い夏が終わった」との感慨深い昼下がりです。

毎日朝から昼過ぎまで講義。
済んでから少し仕事。
夕刻から終電まで「夜の倫理学」の講義。
3時間寝て6時には出発。

……のくりかえしという怒濤のような4日間でしたが、ホントなんとか無事に終了いたしました。

これも受講してくださった学生の皆さん、そして通信教育部で教鞭を執らせて戴くチャンスを与えてくださった先輩、関係諸氏、そして創立者のお陰だと思います。

くどいようですが、本当にありがとうございました。

ときどき議論が脱線……というか脱線の連続だったような気がしますが、皆さん真剣に考え、学び、討議をするなかで、おたがいにひとかわむけたといいますか、もっている発想の構造をそれぞれに脱構築することができたのではないかと思います。

倫理学とは、対象を捉え直す学問といってもよいかと思いますが、「捉え直す」作業というのは「破壊」ではありません。どちらかといえば、気が付いたときには、構造がズラされ、そして創造的に戻らされる作業なのでは……と教壇にたつたびに思う次第です。

通信教育部での授業の場合、幅広い年代層の学生さんがいらっしゃるのですが、やはり婦人の方が一番熱心に聞いてくださるという事実は否定できないのですが、毎度毎度実感するのは、倫理学に関しては、若い姉ちゃん、ニイチャンもキチンと聞いてくださり、種々議論したり、検討したりとすることができるので、皆さんの学問へのモチベーションの高さに驚かされることばかりです。

チャイムが鳴って、「さあ、一服にいくべ」かと思ったら、ざわざわと質問の長蛇の列。
10分の休憩ではすべてを扱いきれないので、昼休みとか終了後にその続き。

「すまん。1本煙草吸ってきてからでもいい?」

……って区切ってから、深呼吸するように1本を1分で吸って戻ってから再会。
授業時間内でやりとりするよりも、このあたりが一番学問になっているんだよなあ、お互いに!というところです。

また夜は夜で、そのまま、酒を酌み交わしながら再び「倫理学」。

一昨日、昨日と共に鯨飲した大阪の学生さん。
4年で卒業の見込みがつき、今回のスクーリングで終了。
授業後、一緒に煙草をすいながら、思想談義、生活談義をしていると、帰宅タイム。
「じゃあ、いっしょに飲みに行くか?」
……ってなるわけですが、

「いや~ア、先生という人間と呑むことなんて想像したこともありませんでしたから、嬉しいっす」

……ってことで、れっつらごー、という寸法w

そのなかで自分自身も再発見したり、はあこういう考え方もあるんだよな、と頷くことが多々ありましたし、また名札や名詞で形容されて「ハイ、おしまい」という形式的人間理解に還元されない、そのひと自身のひろいよくやをお互いに話し合いながら、活発にお互いを検討・健闘し会えたことは貴重な経験であり、ひとつの財産になったかと思います。

くどいようですが、本当にありがとうございました。

さて……。
22日。昼で授業が済んでから、少々教務関係の雑事を済ませてから帰ろうとすると、スクーリングと入れ替わりにオープンキャンパスが開始!

ああ、もう夏も終わるなあと空を見上げると、かんかん照りの真夏日でしたが、もう秋のトンボが群れている模様。

季節自体もゆっくりと「脱構築」されている気配を感じたわけですが、大学での履修を終え、それぞれの現場へ向けて、ゆっくりと大学の山を下っていく学生さんの姿を拝見すると、

「学びきった」

……というオーラが立ちこめている様子に圧倒された次第です。

悪い授業はしてない自負はありますが、そこに安住することなく、自分もキチンと叮寧に手をいれていかければと最敬礼した次第です。

さて……。
バス乗り場で、倫理学を履修した学生さんと遭遇。

「帰る前にいっぺえいくか?」

……って声をかけ、八王子駅の飲み屋に入ったのが13:30。
大生で乾杯して「お疲れさま」

サクッと帰る予定でしたが、、、、

店を出たのが20:30

重いのを呑みにいきたいということで、そのままアイリッシュパブw

007を尊敬しますので、Vodka Martini. Shaken, not stirred

八王子駅北口の「Sherlock Holmes」。
いい値段してますが、まあ間違いのないお店☆

一軒目で大生×3、冷酒×4合呑んでいたにもかかわらず、
マティーニではじめ、アプサンをロックで2杯、キルケニー(1.5p)、ボウモウをロックで3杯。

予定では16:00におひらきにしようと思っていたのですが、かなりな時間呑んでいたようで……。

語らいが終わらないんです。

しかし、また自分自身の学問、言葉、概念にリアルな実・身が付いたような気がします。

ともあれ、本当にありがとうございました。

ヘロドトス(Herodotus,B.C.485-B.C.420)は「人間死ぬまでは、幸運な人とは呼んでも、幸福な人と呼ぶことは控えなければなりません」と釘をさしておりますが、いずれにしましてこの感覚を忘れないようにこころがけようと思います。

ホント、皆様ありがとうございました。

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