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公正か公正でないかは、組織がこうした事実をどのように扱うかによって決まる

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 社会制度の秩序につねに欠陥があるのは、生まれつきの才能も違えば周囲の環境も違うという事態が不公正だからであり、この不公正さが人びとの境遇に必然的に引き継がれてしまうからである、という主張がある。だが、こうした主張を受け入れるべきではない。このような考え方は、折に触れて不正を見逃す口実となっている。まるで不正を是認するのを拒むのは、死を受け入れられないのと同じことだとでもいうように。自然による分配は公正でも不公正でもない。人が社会の特定の場所に生まれることも同じだ。どちらも自然の事実にすぎない。公正か公正でないかは、組織がこうした事実をどのように扱うかによって決まる。
    --ジョン・ロールズ(矢島鈞次監訳)『正義論』紀伊國屋書店、1979年。

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ロールズ(John Rawls,1921-2002)の『正義論』(A Theory of Justice,1971)が新訳で再刊されるということで、手元の旧訳をひもとく宇治家参去です。

原本と照らし合わせながら、むかーし、いっぺん読んでおります。
たしかにいい訳とは言い難い旧訳だったことは否定できません。

ならば要するに原典だけですませればいいじゃん、というのがスジですが、それでも新しい翻訳に少し期待☆。

ただし8000円程度の価格の予定……にてorz。

自分ひとりで読む分には、英文で問題ないのですが、授業で紹介したりする際には、翻訳文献の引用・コピーが必要になりますので・・・、買うべきか買わざるべきか。

甚だしく悩むというところ。

まさに。公正か不公正か!という議論ではありませんが、買うことが公正になるのか、それとも不公正になるのかといった場合、長いスパンで見るならば買っておくべきなのでしょうが……、研究費一切合切が基本、自腹というのが非常勤講師の乙なところ。

ん~。

飲む酒の量を減らして買うか。

……いや、それはできない。

ま、いずれにしても「公正か公正でないかは、ワタシがこうした事実をどのように扱うかによって決まる」というところか!

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ロールズ―『正義論』とその批判者たち Book ロールズ―『正義論』とその批判者たち

著者:チャンドラン クカサス,フィリップ ペティット
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