道徳的不一致に対する公的な関与が活発になれば、相互的尊敬の基盤は弱まるどころか、強まるまずだ。
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道徳的不一致に対する公的な関与が活発になれば、相互的尊敬の基盤は弱まるどころか、強まるまずだ。われわれは、同胞が公共生活に持ち込む道徳的・宗教的信念を避けるのではなく、もっと直接的にそれらに中尉を向けるべきだ--ときには反論し、論争し、ときには耳を傾け、そこから学びながら。困難な道徳的問題についての公の討議が、いかなる条件でも同意に至るという保証はないし、他者の道徳的・宗教的見解を認めるに至る保証さえない。道徳的・宗教的教条を学べば学ぶほどそれが嫌いになるという可能性は、つねにある。しかし、やってみないことには、わからない。
道徳に関与する政治は、回避する政治よりも希望に満ちた理想であるだけではない。公正な社会の実現をより確実にする基盤でもあるのだ。
--マイケル・サンデル(鬼澤忍訳)『これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学』早川書房、2010年。
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3時間後には起きて、大学へいかねばなりませんが、がんばろうかと思います。
「哲学」だとか「倫理学」を講じていていつも直面するのは、道徳的不一致。
しかし、話し合ってみないと分からないというのが実際のところです。
だから、土日は、『倫理学』の集中講義(スクーリング)ですが、まあ、白熱講義しましょう。
くれぐれも胸ぐらを掴まないでくださいましw
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学 著者:マイケル・サンデル,Michael J. Sandel |
ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上) 著者:マイケル サンデル,Michael J. Sandel |
ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下) 著者:マイケル サンデル,Michael J. Sandel |
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