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犀の角のようにただ独り歩め

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 覚悟性は、実存がおのれの自己に対してもつ忠誠を構成する。この忠誠は、不安を辞せぬ覚悟性であるから、とりもなおさず、自由な実存がもつことのできる唯一の権威への畏敬となることができる。その権威とは、反復可能なる実存の可能性のことである。
    --マルティン・ハイデッガー(細谷貞雄訳)『存在と時間 下』ちくま学芸文庫、1994年。

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火曜は休みでしたが、市井の職場の半年に一度の健康診断があり、昼過ぎに出勤して受診した次第です。

ちょうど一年前の受診の際はバックレて、あとでえらい目に遭い……本社で受診orz……ましたので、正直に言えば面倒だったのですが、まあ参加。

そうしませんと「反復可能なる実存の可能性」がどうなのよっ!ってことを確認できない現代というシステムのなかでいきているわけですから、渋々受諾したというところです。

まあ、生きていると言うことは、まさに「反復可能なる実存の可能性」のことですからイタシカタありません。

さて……。

終了後、自分の最終学歴証明書が喫緊に必要なこともあり、大学院で都合9年間お世話になった立教大学の池袋キャンパスへ出向いた訳ですが、やっぱり大学とはいいものですネ。

先月は学部時代およそ7年間お世話になった慶應義塾大学の三田キャンパスに出向いて往時を偲びましたが、いやー、ほんと、「大学は人間を自由にする」……などと俗に言われますが、そうした空気を堪能させて頂いた次第です。

立教・池袋キャンパスもキチンと喫煙所がありますので、一服やっておりますと、喫煙ちうの比較文明か仏文の学生と教員でしょうか、ジュリア・クリステヴァ(Julia Kristeva,1941-)の話で盛り上がっているのがちらほら聞こえ、

「いやー、いいなア」

……などとニンマリした次第です。

さて……。
教務センターで証明書の発行依頼を済ませ、それから、細君からもガタガタ言われていた博士論文(論文博士)の新しい申請書類を貰ってこい!……ワタシのことなのに人ごとのような表現なのがorz……ということで、申請手続きのガイダンス?を受けて、書類一式をもらってきました。

ただ、若干内容に変更もあったので、細君のいわれた通り、手続きしてきたのは正解だったようです。

まあ、これが背水の陣、というか自ら外堀を埋めてしまったような事態へと展開してまったようですが、面倒だから後でイイヤってせずに、確認したことは幸いなるかなというところでしょうかw

しかし、先月、今月と母校を訪れるなかで実感した……これが印象批判なので嫌なのだけれども、マアそれがワタシの人間性とでも思って下さいまし……のがひとつ。

西洋というカテゴリーにはなりますが、文学、思想・哲学を専攻し、最終的には宗教を研究対象として、やっぱり自分としては良かったなアと思うことです。

何が良かったの?

……とかって突っ込まないで下さいよ。

アカデミズムの社会的環境としては、思想・哲学、そして宗教なんかを研究することはイコール「メシを喰えない」ことと同義といってよいジャンルなのですが、人間が生きる上では不可欠の学問です。

まあ、大政翼賛化という名のガラパゴス化する本朝の大学行政においては、そんな「ウンコのような学問」などやらなくてもよしwという風潮が濃厚であることは肌身で感じておりますし、現実的には「銭にならねえ」ってところも重々承知はしているのですが、だからといって、ポスト的・金銭的リアリティのある学問を選択しなくてよかった……何が理由やねんと言われれば、ここでは書きませんし、話すと1日かかりますが……そんなことを感じた次第です。

通算、学部を7年、大学院を9年在学して、そーゆう学問をやってきましたが、ふたたび、自分がその学びの大地に立ち戻り、その学んだ時のことを少し思い起こしつつ、キャンパスをこの今歩いたことは、少し自分の存在様態に追い風を送ってもらった……そんな気がいたします。

だからといって、今の状況に甘んずるわけではありませんし、それを「レコンキスタ」するのが課題なことは承知の助ですよ、いちおー。

だけど、そういきがってもときどき、

「はあ、何やっているんだろう」

……って考えることの方が多いのですが、

「いや、諦めないでやっていこう」

……そんなことをもう一度確認できたような気がします。

傲岸な言い方をすれば、はっきりいって「負ける自信」がないんですよ。

えらそーですいません。

ですけど、16年間、一流の先生のもとで受けた薫陶は、あらゆる学問を凌駕する……またしてもえらそーですいません(ケド、西洋の学術の最高峰は神学ですから(キリッ )……自負もありますし、その先生の薫陶をフイにもしたくありませんし、挑戦していこう……そうおもった次第です。

おもえば、昨年の今頃でしょうか。

まあ、うちの息子殿がはっきり言えば、ワタシの不用意な一言で、私立小学校の入試が不合格になったわけで、その意味では、未來の有る人間の存在を否定したという意味で鬼籍に入るべき人間でして、なんで今があるのかと誰何されてしかるべき存在です。

とうちゃんはウンコのような、ほんとうは存在しないほうがいいような部類にカテゴライズされる人間ですが、まあ、あと数十年は、使命を成就する道を歩みあせて下さいまし。
※ちなみに息子殿は、今、地元の公立小学校で元気に生きています(涙

しかしねえ、くどいけど、「見返す」とか「いつかみてろや、ボケ」って発想はないんです。しこんでいけばなるようになる。意趣返しとかそういうルサンチマンではなく、ただブッダの言葉通りなんです。

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   音声に驚かない獅子のように、
   網にとらえられない風のように、
   水に汚されない蓮のように、
   犀の角のようにただ独り歩め。
    --中村元訳『ブッダのことば:スッタニパータ』岩波文庫、1984年。

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……そう育てられたことに感謝です。
対他ではなく対自として生きていく。

すいません、話が入り込んできて、しめっぽくなっちゃって、とりとめもない雑文でw

ちなみに、大学を辞してから、池袋駅構内のLONDON PUBにて例の如くバスペール・エール、1.pt×2頂戴しましたが、うまかったw

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