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人間的事象のうちでパターンが事実存在しないと思われるのは、人格と人格のあいだの邂逅接触の分野である

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 人間的事象のうちでパターンが事実存在しないと思われるのは、人格と人格のあいだの邂逅接触の分野である。この邂逅接触のなかから、真に新しい創造といったなにものかが発生するのだと思う。
    --A・J・トインビー(松本重治訳)『歴史の教訓』岩波書店、1959年。

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もうだいぶよくなったので、酒を呑んでいる始末なわけですが、先週中盤よりどうも「風邪」をひいたみたいでして……、

まあ、年がら年中、微熱もあるし、風邪のような状態ですから、

「いつものことよ」

……って放置していたのが結局はよくありませんでした。

土曜日はヘロヘロで市井の職場へ出勤しましたが、終盤で早退。
日曜日は、息子殿の剣道教室の試合大会(千駄ヶ谷・東京体育館)があったのですが、同行することできず、宅にてご自愛専一していた次第です……トホホ。

まあ、お陰で24時間寝続けることもできませんので、読み直しと新しい挑戦を含めて10冊ほど、課題図書を始末できたのはひとつの僥倖です。

そんななかで、目に付いたのがトインビー(Arnold Joseph Toynbee、1889-1975)の著作。

たしかに主著『歴史の研究』(「歴史の研究」刊行会、1966)などに目を通した方がてっとりばやいのですが、実はトインビーのエッセンスはそこだけでなく、座談や講演でもその基本的なアウトラインは示されているんだよなあと思った次第です。
※諄いけどだからといって『歴史の研究』を読まないようではダメってことですよ、早計することなかれ。
※諄いついでなのですが、「忙しい」ということを理由にまともにまとま本を一冊も読まない、挑戦すらしようとしないのは「恥ずかしい」行為だと思います。この点だけはきちんと言っておきます。いくら、尊敬する人物がすばらしいだとかいろいろぐだぐだいっても、実践のともなわない人=読書しない人というのは、コンテンツのない眉唾だとは思います、厳しい言い方ですが、これだけは明言しておきます。

さて……。

社会学の展開は、人間世界の目の前にわかりやすい見取り図を示してみせることに成功しました。まあようするにそれが「類型化」という議論です。

しかし、人間にしても、書物にしても、社会的事象にしても、実際に「邂逅」してみないとわからない……そのことだけは明確に言えます。

わかりやすい図式=類型化というのは、わかりにくいものをそぎ落としてしまうんですよ。

しかし、そのそぎ落とされてしまう部分は、実際に「邂逅」してみないとわからないわけです。

その辺をテキトーにやってしまうと、「そら怖ろしい」ことにだけなりかねい。

……そんなことを再確認した次第です。

さて……。

本日は、熱燗でいっぺえやって沈没しようかと思います。

大澤酒造株式会社()長野県の「本醸造 明鏡止水 お燗にしよ」にて熱燗。
熱燗専用酒にてまったく諄くなく驚き。

燗酒特有の「もわっ」と感が全くなし。やばい酒ね。

今日はサクッと沈没です。

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