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にがい 夜明けの 朝もやのように

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ウェルカム上海
作詞:串田和美
作曲 越部信義

あの時 貴方 来てました
ラストナイト
だから 声かけて あげましょうね
ウェルカム シャンハイ
ウェルカム シャンハイ
朝には 消える 思い出の上海

恋は燃え 愛のときめき
冒険もまた熱い涙
ああ、夢が多すぎる
にがい 葉巻の 煙のように
幻の〝ウィ・マダム〟心の上海

いつか 貴方 来るでしょ
ラストナイト
だから 声かけて あげましょね
ウェルカム シャンハイ
ウェルカム シャンハイ
いつか 見たよな 忘れた上海

愛は消え 血は凍り
踊る心も 過ぎた時
ああ、夢が多すぎる
にがい 夜明けの 朝もやのように
幻の〝ウィ・ムッシュ〟心の上海

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http://www.youtube.com/watch?v=4k17u-TXqVw

http://www.youtube.com/watch?v=y_NYuZi7xYM

斎藤憐作(1940-)の傑作戯曲『上海バンスキング』は何度も舞台や映画の題材として取り扱われておりますが、やはりオンシアター自由劇場版の舞台が最高傑作ではないかとひそかにおもう宇治家参去です。

まあ、当方は、Bunkamuraのシアターコクーンでしか観賞したことはありませんが、終劇後、自由劇場バンドとまどか役の吉田日出子(1944-)さんが、三々五々と散りゆくお客さんを「リンゴの木の下で」を生演奏で見送るところには感動したものです。

さて……。

話のあらすじは、ちょいとめんどくさい(涙)ので、wikiでお茶を濁しますがスイマセン。

■あらすじ
日中戦争が開戦する1年前の1936年の初夏、クラリネット奏者である波多野は、妻であるまどか(マドンナ)と上海にやって来る。軍国主義が広まりつつある日本を離れ、ジャズを自由に演奏できる上海に行くために、波多野は妻をパリに連れて行くとだましたのである。

2人を迎えたトランペット奏者の松本(バクマツ)はギャンブルが好きで、つねにクラブ「セントルイス」のオーナーのラリーから前借り(バンス)をしている。やがて松本はラリーの愛人であるリリーと恋に落ちる。松本に怒りを表すラリーを仲裁するまどかと松本も、彼らとともにクラブのショーに出演することになる。

松本とリリーが結婚して間もなく日中戦争が始まり、日本の軍隊が上海にも侵略の手を伸ばすことで、上海からは自由もジャズも消えていく。やがて戦争が終わり、再び自由が戻って来た時には、波多野は阿片中毒で廃人となり、戦争に駆り出された松本は戻って来る途中で死んでしまう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0

さて、舞台で串田和美さん(1942-)演ずるクラリネット奏者である波多野というのがマア、軽佻浮薄の代名詞のような人物。

しかしながら、なんだか彼をあざ笑うことができないのも事実。

マア、違法行為はしませんが、自分自身も軽佻浮薄の代名詞のような人間でございまして、ときどき我ながら、頭にくることもあるのですが、波多野の妻まどかと同じではありませんが、うちの細君も、よくマア、ここまでご同道して戴いたことには感謝です。

はい、本日、11月18日が結婚記念日(正確には入籍した日、披露宴は11月23日でした)です。

ちょうど結婚して9年目。

作中の波多野のように廃人となるわけにはいきませんので、マア、できれば俳人レベルぐらいには少しレベルアップして、次の1年を過ごしていきたいなあと思う昨今です。

細君殿、ありがとう。

ちなみに、本日は日本時間でボジョレ・ヌーヴォーの解禁日でしたので、24時を過ぎてから3本買い込んだのですが、まずは一番安い奴で始めます。

まあ、めんどうでしたが、レタスと葱と豆腐でサラダを作りましたので、ゆっくり味わいながら満喫しようかと思います。

あ、手前味噌ですが、いちおー、細君には(後でまた何か用意はしますが)、とありあえず、「姫ヒイラギ」の鉢植えを準備!

こういうのは大事だと思うよ。

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