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理性の発言は、常に自由な国民の一致した意見にほかならない。そして国民の一人びとりは、自分の懸念を--それどころか各自の拒否権をすら憚ることなく表明し得なければならない

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 理性は、その一切の企てにおいて批判に随順しなければならない、またこの批判の自由を禁令によって侵害するようなことがあってはならない。もしそのようなことをしたら、理性は自分自身を傷つけ、かつ自分にとって不利な疑惑を招くことになる。効用の点ではいかに重要なものであっても、またいかに神聖なものであっても、吟味と検討とを尽くして探究する批判を免れることは許されない。そしてまたこの批判は、個人の権威を無視して顧みないものである。理性の存在すら、この自由を根底としてのみ成立する。しかし、理性は、専制君主的な権威をもつものではない、理性の発言は、常に自由な国民の一致した意見にほかならない。そして国民の一人びとりは、自分の懸念を--それどころか各自の拒否権をすら憚ることなく表明し得なければならない。
 しかし、理性は、たとえ批判を拒み得ないにせよ、それだからといって必ずしも批判を恐れ憚る必要はない。
    --カント(篠田英雄訳)『純粋理性批判 下』岩波文庫、1962年。

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人間というものを小馬鹿にした風潮が日一日一日と強くなってきているなアと実感する毎日です。

人間世界には問題がつきものです。

だからこそ、それがどうなのかひとびとの間で相互に批判をすることが必要なのです。

しかしそうした手続きを欠落させたまま、権威によって批判が独占され、故人の権威が無視され、ものごとが結果オーライ的に進んでいってしまうことには、遺憾の意を超え、極めて危険な状態である……などと認識してしまうものです。

マア、権威化した人間ほど批判というものを恐れるものですからイタシカタナシですが、それをそのままイタシカタナシと放置することもできません。

自由な人間は何処にいるのか。

このことを考えていかないとドエライ状況になってしまうと思いますよ、ホント。

人間が生きるということ自体がひとつの表現なんです。

その表現が問題であるかどうかは、人間自身が理性を駆使した討議と批判によって判断すべきなのですが、そうしたことが、どうもこの世界の人間は苦手なようですね。

糞。

Le gouverneur de Tokyo comme l'écrivain a prononcé une sentence à mort sur la liberté d'expression. Cependant, il vient cacher une propre carrière par l'acte.

Le parti politique qui devrait défendre la liberté de l'esprit a été d'accord avec l'ordonnance que limites la liberté d'expression.

L'action suicidaire de la conscience est quelquefois celle exécutée facilement.

Est-ce que je devrais dire, "Approbation et à votre santé de la Loi de la Conservation de la Paix à l'époque Heisei?"

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純粋理性批判 下 (岩波文庫 青 625-5) Book 純粋理性批判 下 (岩波文庫 青 625-5)

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