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疑う余地のない命題に対して反論しようとする者には、「馬鹿げている」と言うだけでよいだろう。つまり答えるのではなく、正気づけてやるのだ(四九五)。

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われわれは地球が丸いということに満足している(二九九)。
    --ウィトゲンシュタイン(黒田亘訳)「確実性の問題」、『ウィトゲンシュタイン全集9』大修館書店、1975年、76頁。

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政府と東電の発表しかソースが基本的にないから、その数値がどうなのか自分で調べないといけないという二度手間がかるのが今回の問題の特徴。

そして発表される「言語技術」が稚拙極まりないため、「なにがどうなのか」要領がつかめない。

だから、とりあえずこちらで勘案しながら、紐解いていかなければならないという二重の面倒くささ。

だから「地球が丸いということ」の「満足」へなかなか到達することができない。

そしてもうひとつ問題なのが、イデオロギスト達のデマ合戦。
反原発でも推進派でも何でもよいのだが、問題は現在の原子炉をどのように冷却していくのかということが焦眉の課題であるのに、その後の議論で泥の投げ合い。

おそらくゆるやかな縮小・脱原発へとは転換せざるをえないでしょうが……まさに子供の喧嘩。

そして、その合間を縫って出てくるのが、拝外主義的レイシストたちの暴言。
これまたソースなし。

指摘してもそのことがなかなか理解してくれない議論が多くそのときには、次のように言うしかない。


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疑う余地のない命題に対して反論しようとする者には、「馬鹿げている」と言うだけでよいだろう。つまり答えるのではなく、正気づけてやるのだ(四九五)。
    --ウィトゲンシュタイン(黒田亘訳)「確実性の問題」、『ウィトゲンシュタイン全集9』大修館書店、1975年、124頁。

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本来、エネルギーを注ぐべき問題にエネルギーを注ぐことができないのが、この事件の実態だ。

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著者:ウィトゲンシュタイン

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