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旨いもの・酒巡礼記:東京都・八王子市編「しぞ~かおでん ハナクラ」

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 老悪魔は、こうして梯子を下へころげ落ちると、おそろしい勢いで地面へ頭をつっこんだ。そこでイワンは、かれがどれくらいたくさんの仕事をしたかを見るために、そばへ寄ろうとした、--と、ふいに地面が裂けて、老悪魔はその中へ落ち込んでしまい、あとにはただひとつ、ぽつんと穴が残っただけであった。
 イワンは頭を掻いた。
 「おのれまた」と彼は言った。「なんという穢らわしい奴だ! またあいつだったのだ! あの小悪魔どものおやじにちがいない。なんという凄い奴だろう!」
 イワンは、今でもまだ生きていて、多くの人々はその国へ押しかけてくる。ふたりの兄たちも彼のところへ来て、彼に養ってもらっている。だれかが来て、「どうかわたくしどもを養ってください」と言えば、彼は「ああよしよし!」と言う。「いくらでもいなさるがいい--わしのところにはなんどでもどっさりあるんだから」ただ、この国にはひとつの習慣がある--手にたこのできている人は、食卓につく資格があるが、手にたこのないものは、人の残りものを食わなければならない。
    --トルストイ(中村白葉訳)「イワンのばか」、『トルストイ民話集 イワンのばか 他八篇』岩波文庫、1966年、60-61頁。

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今年度の前期は学問の仕事と市井の仕事が幸いなことにダブルヘッダーにはなっておりません。しかし、逆に言えば、ダブルヘッダーでないということは、何も用事のない純粋な休日というのが週に一度しかなく、その貴重な休日というのは、だいたい家人の用事にてクローズされてしまうので、その意味ではどちらがよいのかといえば、なかなか答えが導き出せないところです。

しかしながら、働かないと食べることもできませんので、歯を食いしばるしかないのですけれども、授業を終えてから仕事に行かなくていい分、つまり「手にたこ」ができるほどがんばったわけですから、「食卓につく資格がある」ということで、このところ、だいたい授業が済んでから、30分くらいサクってひとりで、飲みに行く……ことにしております。

……といっても、大学を出発して繁華街に出ると17時ぐらいの時間ですし、2000円以上は使わないというルールでやっているので、このところは、カフェーのテラス席で生ビール半額というコースをヘビロテしていたのですが、久しぶりにちょいと違うコースでと思いつき、尊敬する先輩・佐野先生に教えてもらって何度か呑んだ「しぞ~かおでんハナクラ 八王子」を今回はセレクトw

暖簾をくぐって、1Fの立ち飲みのカウンターで生ビールを注文。

早い時間でお客さんがだれもいなかったので、オーナーさんとしばしお話。

以前は、おでん一本勝負で食べ放題的なノリだったのですが、6月にオーナーチェンジして、少し幅を広げたような設定になっている話などを伺いながら……

焼き鶏のもも+ネギドカをオーダー。

薄~く塩串にしてあぶった焼き鶏に、ネギを刻んでサッパリと味付けした薬味をのっけたヤキトリを堪能。

ヤキトリは以前は扱っていなかったのですが、おでんだけでなくこーいうのも楽しみの間口が増えていいものですね。

ハイボールを頼んで、やっぱり「しぞ~か」名物も欲しいのですが、酷暑のため、それからおでんの単品注文が初手できない……最初は盛り合わせを頼んでから、そのあと追加単品はOK……ということで、黒はんぺんのフライをお願いw

目の前で揚げて頂きましたが、これも味わいがぎっしりとつまった上等なハムでハムカツを造ったような一品にして……しばし堪能。

生1杯、ハイボール2杯のんで、2000円でおつり。

御店を後にした次第です。

ローテーション追加の一軒ですねw

ひと仕事したあとの酒は美味いですねw

「この国にはひとつの習慣がある--手にたこのできている人は、食卓につく資格があるが、手にたこのないものは、人の残りものを食わなければならない」というトルストイ(Lev Nikolajevich Tolstoj,1828-1910)の言葉をかみしめる次第です。

今後、ワインや、ひやしおでん等、新しい挑戦を模索中とのこと。
応援したいものです。


■ ハナクラ しぞーかおでん
東京都八王子市東町1-2 1F~3F


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著者:トルストイ

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