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平等であるということは単なる比喩であって、人間の意思や人格を有効に測量し、計算しうるということを意味するものではない

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 平等であるということは単なる比喩であって、人間の意思や人格を有効に測量し、計算しうるということを意味するものではない。
    --ケルゼン(西島芳二訳)『デモクラシーの本質と価値』岩波文庫、1966年、39頁。

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差別に対峙し、平等を保証していかなければと奮闘する「公共哲学者」たちに難癖を付ける人間というのは、平等は「計量し、計算しうる」ことはできない幻想にしか過ぎないというけれども、落ち着いて考えてみるとまったく逆のような気がする。

差別を温存させることを屁とも思わない連中ほどそろばん勘定には精通し、人間を金銭で代価する「経済的合理性」に精通していることがほとんどだから、彼らこそ「人間の意思や人格を有効に測量し、計算しうる」と発想しているんじゃないのかねぇ。

「勝ち組」だの「負け組」だのって表現は、平等を探求する人間たちから造語されたわけではありませんし、ほんと逆さまです。


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