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「絶対だな!」という病

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世の中に「絶対大丈夫」ということは、論理的には存在し得ないはずですが、流通している現状としてはだいたいの場合において結果としては「絶対」だったと機能する事例はよくあります。

例えば、宅急便でお届け日や時間指定をして配送をお願いした場合、ほとんどの場合、希望通りに届けられるのが日常生活の現状です。

しかし、「絶対に到着する」というのは実際のところ、100%保障することには無理があります。例えば、配送中のトラックの事故や、気候の問題で飛行機が飛ばない、また住所の書き間違え等々が想定されますので、そうじゃならない事例も時々でてきますし、経験上でもそのことは把握しております。

しかし、まあ、だいたいの場合、その「約束」どおり到着するのもまた事実です。

さて、そこで最近よく目にするのが、「結果は限りなく百%に近いのだけど、完全な百%だな!」と念を押す人が増えたように思うことです。

GMSという市井の仕事でもそうですが、例えば何か商品の注文を受けると十中八九間違いなく準備出来るのは事実です。しかしやはりといいますか、対応できない場合もあるから「絶対に!」って完全な約束はできないんです。

だけど「絶対だな!」って迫るケースが増えたと思う。

勿論、商売人としては「絶対なんてことはありえませんから」と開き直って努力しないことを何ともおもわないというのは論外ですが、例えば「絶対に大丈夫です」(キリッというのは言明できないんです。「ほぼ間違いないと思いますが、ご期待に添えるよう真剣に努力します」というのが、より正確な表現というところでしょうか。

たしかに、大体は大丈夫なのが現状です。しかし反比例の双曲線のようにかぎりなく接近していくのだけど、交差することは「保障できない」し「あり得ない」というのも事実。

しかし、「絶対だな!」ってすごむひとが増えたように思う。

これはひとつの「絶対病」じゃないのかなと。

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