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覚え書:「今週の本棚:『災害と妖怪 柳田国男と歩く日本の天変地異』=畑中彰宏著」、『毎日新聞』2012年08月26日(日)付。

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 日本人の信仰や神社についての入門書を上梓しているライター兼編集者が、昨年刊の『柳田国男と今和次郎』に続いて、柳田の残した文章から河童や天狗などの妖怪が生まれた背景を読み解いた。病から身を守るために生み出された習俗、災害を後世に伝えるための伝承を取り上げ、それがどのようにして他地域へ広がり変化したのかを検証する。
 地震や津波、水害といった自然災害、飢饉、疫病の流行--。自分たちの力ではどうにもならない現象を神の怒りやたたりととらえ、それを鎮めるために供物を奉納したり、村々で独自の風習が生まれたことはよく知られている。この本を読むと、戦前の時点では、多くの日本人は「神の怒り」を謙虚に受け止め、自然への畏怖を抱いていたことが分かる。
 ある集落が禁忌を犯したため洪水が起きた、というような伝説も紹介されている。柳田は昭和初期、すでにこうした伝説が忘れ去られていることを危惧していた。東日本大震災後、津波被害を伝える石碑や言い伝えが注目を集めた。どこに暮らしていても、その土地の伝承に込められた意味を知ることがいかに大切か、気づかせてくれる。(さ)。
    --「今週の本棚:『災害と妖怪 柳田国男と歩く日本の天変地異』=畑中彰宏著」、『毎日新聞』2012年08月26日(日)付。

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