アマチュアというのは、社会のなかで思考し憂慮する人間のことである。
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アマチュアリズムとは、文字通りの意味をいえば、利益とか利害に、もしくは狭量な専門的観点にしばられることなく、憂慮とか愛着によって動機づけられる活動のことである。
現代の知識人は、アマチュアたるべきである。アマチュアというのは、社会のなかで思考し憂慮する人間のことである。そして、そうであるがゆえに、知識人はこう考える。もっとも専門的かつ専門家むけの活動のただなかにおいても、その活動が国家や権力に抵触したり、自国の市民のみならず他国の市民との相互関係のありかたにも抵触したりするとき、知識人はモラルの問題を提起する資格をもつのだ、と。さらに、アマチュアとしての知識人の精神は、わたしたちのほとんどが毎日無自覚なままおこなっている専門活動のなかにはいりこみ、それをかえることができる--もっともいきいきとした、ラディカルなものに。
--エドワード・W・サイード(大橋洋一訳)『知識人とは何か』平凡社、1995年、129-130頁。
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昨夜は、夕刻から25時近くまで、東北、東海道、中部、そして東京の友と快飲。
はじめての方も多かったのですが、何か特定の立場やものの見方によって制限されることなく、お互いに独立した一個の人間として、話し合う時間がもてたことに感謝です。
皆様、遅くまでありがとうございました。
個人的な事柄から社会的な問題にいたるまで、もういったいっどうなっているのやらん?ということが多く、考える余裕を与えない世相ですが、その襞に分け入っていく密かな挑戦というものを、また自分自身も継続していきたいなあと思います。
ほんと、皆様、ありがとうございました!!!
また、やりましょう!!!
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