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覚え書:「ニュースの匠:まかり通る政界のウソ=鳥越俊太郎」、『毎日新聞』2012年12月1日(土)付。

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鳥越俊太郎 ニュースの匠
まかり通る政界のウソ
あまりに品がない

 ウソをついてはいけません--。これは世間一般の常識ですよね。「ウソつきはドロボウの始まり」って言葉もあるくらいです。それがどうでしょう? 政治の世界ではウソが堂々とまかり通るんです。
 まずは民主党が2009年の選挙で掲げたマニフェスト。中でも「コンクリートから人へ」はいいキャッチコピーだと思いましたよ。鳩山政権ができて早速、前原誠国土交通相(当時)が八ッ場(やんば)ダムの建設中止を宣言しました。やったね!と思いましたが、国交省の前身・建設省出身の前田武志氏が国交相になった途端「ダム建設再開」です。民主党はここで大ウソをついたことになったのです。
 最近、選挙を前にしていわゆる第三極の集合離散が繰り返される中で驚いたのは、日本維新の会の代表代行、橋下徹さんの、良く言えば変幻自在、悪く言うとウソでも何でもありのパワーゲームです。
 橋下さんには「前科」があるんですね。大阪府知事選に出馬する直前まで「2万%出馬はあり得ない」とテレビの中で公言していたのに、数日もたたずして知事選に名乗りを上げていました。この時は選挙の戦術としてはあまり品は良くないが、ありなのかな、と納得していたのですが、今回は、あまりにも品がないウソの行列です。
 私の記憶では橋下さん、まず政策として「維新八策」をぶち上げ、合流希望の国会議員には「政策の完全一致」を求めていました。橋下さんがテレビの中で何度もこう言うのを聞いています。「政策、理念、価値観の一致が大前提です」
 橋下さんらしく歯切れいいなあと感心していた私がアホでした。その後、石原慎太郎さんの「太陽の党」と合流するに当たり、橋下さんがとった行動は「価値観」んぼ一致どころの話ではなく、これまで主張してきたことをあっさり投げ捨ててしまうことでした。「企業・団体献金の禁止」は「維新八策」の目玉政策ではなかったんでしょうか。それが「太陽の党」との合意で消えてしまい「経過措置として上限を設ける」という訳の分からないものへと変わり、「原発2030年代ゼロ」も「フェードアウト」と変わりました。橋下さんを「ウソつき少年」とは言いませんがパワーゲームのウソには付き合いきれませんね。
    --「ニュースの匠:まかり通る政界のウソ=鳥越俊太郎」、『毎日新聞』2012年12月1日(土)付。

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http://mainichi.jp/opinion/news/20121201ddm012070005000c.html

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