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覚え書:「今週の本棚・新刊:『知的創造の技術』=赤祖父俊一・著」、『毎日新聞』2013年03月31日(日)付。


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今週の本棚・新刊:『知的創造の技術』=赤祖父俊一・著
毎日新聞 2013年03月31日 東京朝刊

 (日経プレミアシリーズ・893円)

 著者は、オーロラ研究の権威として知られる米アラスカ大名誉教授。競争の激しい米国に半世紀以上、身を置いた経験から、研究者や企業が生き残るための方法論を提案した。

 鍵となる言葉が、「創造」だ。そして、創造とは、無から突然生まれるのではなく、二つ以上の要素を組み合わせる「統合」と説く。

 例えば、ニュートンの「万有引力の法則」は、木から落ちたリンゴと太陽の周りを動く惑星から導かれたと紹介した。産業分野では、ガソリンエンジンと電気モーターを併用した「ハイブリッド車」を取り上げた。日本発の成果で、「創造力に劣る日本人」というのは間違った思い込みだと断言している。

 同時に、現場を歩かず、室内にこもって仕事をしがちな若手研究者の姿勢に疑問を投げかけた。流行のシミュレーションは、既存の方程式に従って計算する道具であって、方程式を書き換えようとする創造を奪っているというのが理由だ。

 現代社会では、パソコン1台あれば、何でも容易に調べられる。以前に比べて、必死に調べたり、考え抜いたりする努力を怠りがちになった気がする。耳が痛い一冊。(泰)
    --「今週の本棚・新刊:『知的創造の技術』=赤祖父俊一・著」、『毎日新聞』2013年03月31日(日)付。

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http://mainichi.jp/feature/news/20130331ddm015070043000c.html

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