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覚え書:「今週の本棚・新刊:『福島原発と被曝労働』=石丸小四郎、建部暹、寺西清、村田三郎・著」、『毎日新聞』2013年05月12日(日)付。


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今週の本棚・新刊:『福島原発と被曝労働』=石丸小四郎、建部暹、寺西清、村田三郎・著
毎日新聞 2013年05月12日 東京朝刊

 (明石書店・2415円)

 著者は、福島第1原発事故の20-40年前から、福島原発の被曝(ひばく)労働者の調査や支援にかかわってきた地元と関西の4人。3・11事故による被曝の記述は簡潔だが、要点を見逃さず、張りつめている。「平常時」でも過酷な被曝を強いられてきた労働者たちの姿を知るためだろう。

 福島原発の下請け労働者の被曝線量は1980年代半ばごろまで、全国でも飛び抜けて高かった。このため、地元の双葉地方原発反対同盟の石丸氏に関西の研究者や医師らが加わり、原発労働者200人を調査した。すると、低賃金、被曝線量を低くみせる工作など、最近表面化している実情が浮かび上がっていた。

 10年ほど前からは、福島原発などで被曝し、血液系のがんになった労働者2人の相談が続いた。いずれも労災認定の基準にない病気で、認定は困難を極めた。著者らが支援し、被曝による国内外の発症例を示すなどして認定にこぎ着けた。2人の被曝と認定までの道のり、遺族の声にはストーリー性がある。

 欧米の被曝実態や米露の幅広い補償制度も紹介。福島原発の作業で被曝した約2万6000人の健康管理や補償に役立つだろう。(大)
    --「今週の本棚・新刊:『福島原発と被曝労働』=石丸小四郎、建部暹、寺西清、村田三郎・著」、『毎日新聞』2013年05月12日(日)付。

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http://mainichi.jp/feature/news/20130512ddm015070032000c.html


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