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覚え書:「今週の本棚・新刊:『卵子老化の真実』=河合蘭・著」、『毎日新聞』2013年05月19日(日)付。


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今週の本棚・新刊:『卵子老化の真実』=河合蘭・著
毎日新聞 2013年05月19日 東京朝刊

 (文春新書・893円)

 今や30代の初産は当たり前になった。しかし、20代後半から自然妊娠率が少しずつ低下するという事実はよく知られていない。原因は「卵子の老化」。その実態に、最新の研究成果、不妊治療や高齢出産をした当事者の声も交えて迫った。

 卵子は、老化が進むと質が低下し、染色体異常や流産が起こりやすくなる。また、卵巣で眠っている卵子の数のピークは胎児のときの約700万個。徐々に自滅し、思春期には20万個に減っている。個人差は大きく、30代で「在庫」が切れそうな女性がいる。35歳以上の自然妊娠する力は20代前半の半分という。

 だが、高齢出産は負の側面ばかりではない。英ロンドン大の研究によると、高齢出産の子どもはけがが少なく、言語発達も良好だった。

 著者は、出産専門のジャーナリスト。3人の子を持ち、流産も高齢出産も経験した。卵子の老化に伴う困難さは認めつつも、高齢出産を否定せず、リスクのみ強調する情報のゆがみに、むしろ警鐘を鳴らす。「いつどのように妊娠すべきかという問いに、正解はない」。その言葉に、自分らしく生き、産みたいと願う現代女性へのエールを感じた。(桃)
    --「今週の本棚・新刊:『卵子老化の真実』=河合蘭・著」、『毎日新聞』2013年05月19日(日)付。

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http://mainichi.jp/feature/news/20130519ddm015070023000c.html

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