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覚え書:「今週の本棚・新刊:『建築 21世紀はこれからだ』=馬場璋造ほか著」、『毎日新聞』2013年06月09日(日)付。


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今週の本棚・新刊:『建築 21世紀はこれからだ』=馬場璋造ほか著
毎日新聞 2013年06月09日 東京朝刊

 (相模書房・1890円)

 これからの建築はいかにあるべきなのか。建築雑誌『新建築』の元編集者やカメラマンがそれぞれの視点から提言を行った。建築を評価する基準、保存運動の問題点、コンペの勝ち方--。執筆者7人の活動歴を積算すれば300年になるだけに、歯に衣(きぬ)着せぬ意見が並ぶ。

 執筆陣の中核である馬場璋造は約20年間、同誌編集長を務めた。丹下健三や前衛建築家集団メタボリストと関わり、建築ジャーナリズムを牽引(けんいん)してきた馬場は現代建築史の生き証人であり、本書も彼の喜寿を機に編まれた。だが、業界裏話の類いを期待すると見事に裏切られる。

 「変わらねばならない建築」と題した巻頭の一文では、モダニズム建築の歴史や価値観の変遷、情報技術の発達などに目配りしつつ、21世紀は地域社会が成熟していく「中世化」が進むと推測。建築家に対し、コスト優先主義からの脱却や職能向上を説き、「自らの努力で新時代を引き寄せよ」と叱咤(しった)激励する。

 21世紀の現在も、前世紀を引きずっている建築への疑問が感じられる。その受容者である私たちも、これから考えていくべきことは多いと思わされた。(田)
    --「今週の本棚・新刊:『建築 21世紀はこれからだ』=馬場璋造ほか著」、『毎日新聞』2013年06月09日(日)付。

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[http://mainichi.jp/feature/news/20130609ddm015070012000c.html:title]


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建築21世紀はこれからだ―編集者・写真家三〇〇年の視点
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