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覚え書:「今週の本棚・新刊:『出雲大社 日本の神祭りの源流』=千家和比古、松本岩雄・編」、『毎日新聞』2013年06月30日(日)付。


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今週の本棚・新刊:『出雲大社 日本の神祭りの源流』=千家和比古、松本岩雄・編
毎日新聞 2013年06月30日 東京朝刊

 (柊風舎・1995円)

 「平成の大遷宮」で関心が集まる出雲大社を歴史・考古・民俗・宗教学など多様な観点から分析している。神社とは? 神話とは? 神無月とは? 遷宮とは? 出雲大社をめぐる疑問を一線の研究者がコンパクトに解説し、情報誌レベルでは物足りない参拝者に格好の概説書だ。

 出雲大社の謎は結局、「なぜ出雲大社があのような形で現在まで存在しているのか?」の点に集約される。国家の社として都の東に伊勢神宮がありながら、なぜ好対照な性格の出雲大社が西にあるのか。

 この点、編者で出雲大社権宮司の千家和比古(せんげよしひこ)氏が、日本人の心的DNAに「相対観の視座」があると強調しているのが印象的。一神教的狭量とは対照的な価値観で、その象徴が出雲大社の存在というのである。

 個別テーマも面白い。例えば、コラム「出雲の埴輪(はにわ)と野見宿禰(のみのすくね)伝承」。『日本書紀』の垂仁(すいにん)天皇紀に、殉死の悪風を廃するため出雲出身の宿禰の発案で埴輪が誕生したとある。裏づけの乏しい伝承とされてきたが、近年、日本最古級の人物埴輪の出土が出雲で確認された。安直な憶測を戒めながらも、埴輪の起源と出雲の関係への興味を隠していない。(和)
    --「今週の本棚・新刊:『出雲大社 日本の神祭りの源流』=千家和比古、松本岩雄・編」、『毎日新聞』2013年06月30日(日)付。

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[http://mainichi.jp/feature/news/20130630ddm015070074000c.html:title]

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出雲大社―日本の神祭りの源流

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投稿: nike 水着 | 2013年8月 1日 (木) 21時11分

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