八王子倫理学会?
水曜日は、通信教育部で教鞭を執っていたときの、受講生とかるく一献してきました。
いやー、ひさしぶりにいい酒を酌み交わした時間を過ごすことができ、ありがとうございました。
通信教育部は、卒業を勝ち取るためには、レポート作成が要となりますから、ほんとにこつこつ積み重ねていくしかありません。入学したら卒業できる通学部と違い、卒業できるのはわずか数%。そのなかでも4年間で卒業することは並大抵の努力ではかないません。
しかしながら、ふたりの受講生は、4年間で卒業できる可能性が視野にはいってきたと報告してくださり、嬉しいことこのうえないひとときでした。
もちろん、ひとによっては、何年もかかったり、途中で継続できなくなってしまうこともありますが、他人とくらべてどうのこうのということよりも、自分が決めたことを本末転倒させず貫いていくということを、その学習の過程で身につけることができれば、それはただ、たんに大学で○○学を学んだという以上の、そのひとの財産になるのではないかと思います。
もちろん、入学したからには卒業を目指すというのがひとつの目標になりますし、卒業することはひとつの区切りになるとおもいます。
しかし、ひとが何かを探求することを「学問」として、とらえるならば、学生として在籍している間だけ「学問」するわけではないですから、学生の間にみにつけたそういう力を、その後も、おおいに発揮しながら、探求の道をお互いに歩み続けたいものです。
いやー、しかし、いい酒を飲みました。
ありがとうございます。
| 固定リンク
« 覚え書:「今週の本棚・本と人:『「新しい野の学問」の時代へ』 著者・菅豊さん」、『毎日新聞』2013年08月18日(日)付。 | トップページ | 覚え書:「書評:ベストセラーの世界史 フレデリック・ルヴィロワ 著 大原宣久・三枝大修ひろのぶ訳」、『東京新聞』2013年08月18日(日)付。 »
「プロフィール」カテゴリの記事
- 日記:如何なる境遇に在りても、天に事へ人に仕へる機会は潤澤に恵まれている」(2015.02.27)
- 日記:2013年度卒業式:最小限の変革共同体としての学友関係(2014.03.21)
- 日記:特定秘密保護法案に反対する学者の会(2013.11.30)
- 八王子倫理学会?(2013.08.22)
- 文の人(オーム・ド・レットル)・高崎隆治先生の思い出(2013.07.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント