« 覚え書:「松岡二十世とその時代 北海道、満洲、そしてシベリア 松岡 將 著」、『東京新聞』2013年09月22日(日)付。 | トップページ | 覚え書:「書評:混浴と日本史 下川 耿史 著」、『東京新聞』2013年09月22日(日)付。 »

書評::樋口陽一『いま、「憲法改正」をどう考えるか 「戦後日本」を「保守」することの意味』岩波書店、2013年。

101

樋口陽一『いま、「憲法改正」をどう考えるか 「戦後日本」を「保守」することの意味』岩波書店、読了。安倍首相が力をいれる憲法改正と、なし崩し的にその雰囲気に呑み込まれる世相の何が問題なのか。本書は明治以来の立憲政治と憲法史の伝統から、その問題点を撃つ。要を得た警世の一冊。

「自国の先達の残した最良の過去を--その挫折の歴史とともに--記憶し、それを現在に生かそうとしないことを、『保守』と言えるだろうか」。立憲主義と天賦人権論の否定にみられるエスノセントリズムは、保守とは逆の幼稚な根無し草といってよい。

短著ながら、自民党憲法草案の腑分けと問題の指摘は的確であり、「戦後レジームからの脱却」は、戦後日本だけでなく、近代日本の伝統と挑戦の否定でもある。酷評が多いが、現在の立ち位置を確認し、明日を展望する一冊。おすすめです。

[http://book.asahi.com/booknews/interview/2013061200002.html:title]

[http://book.asahi.com/reviews/column/2013063000002.html:title]


Resize1539

|

« 覚え書:「松岡二十世とその時代 北海道、満洲、そしてシベリア 松岡 將 著」、『東京新聞』2013年09月22日(日)付。 | トップページ | 覚え書:「書評:混浴と日本史 下川 耿史 著」、『東京新聞』2013年09月22日(日)付。 »

書評」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/451663/53411069

この記事へのトラックバック一覧です: 書評::樋口陽一『いま、「憲法改正」をどう考えるか 「戦後日本」を「保守」することの意味』岩波書店、2013年。:

« 覚え書:「松岡二十世とその時代 北海道、満洲、そしてシベリア 松岡 將 著」、『東京新聞』2013年09月22日(日)付。 | トップページ | 覚え書:「書評:混浴と日本史 下川 耿史 著」、『東京新聞』2013年09月22日(日)付。 »