« 覚え書:「今週の本棚・新刊:『「動かない」と人は病む』=大川弥生・著」、『毎日新聞』2013年09月29日(日)付。 | トップページ | 覚え書:「書評:レッド・パージ 戦後史の汚点 明神 勲 著」、『東京新聞』2013年09月29日(日)付。 »

書評:坪内祐三『探訪記者 松崎天民』筑摩書房、2011年。


101


坪内祐三『探訪記者 松崎天民』筑摩書房、読了。明治から昭和にかけ、木賃宿や娼窟、女学生ルポなどを、地を這う取材を基に読ませる名文で綴り、足尾銅山、大逆事件、精神病院を取材した探訪記者の本格的評伝。「探訪記者」とは現代でいえばルポルタージュの走りか。天民への畏敬の満ちた一冊。

小学校を出て様々な職業を遍歴し文筆の世界へ。天民は足尾銅山へも坑夫となって山へ入り、取材したというから驚くばかり。しかし彼自身差別や貧困に強い関心を持っていたにも拘わらず「イデオロギーとしてではなく実感としてだった」という。

「著者は天民の人間性に惚れ込み、その生きた時代を描きたかった」。「地下の天民、もって瞑すべし/大村彦次郎」。明治後半~時期の「新聞記者」事情も詳しく分かるオススメの一冊です。

[http://www.chikumashobo.co.jp/blog/pr_chikuma/entry/723/:title]


Resize1555


探訪記者松崎天民
探訪記者松崎天民
posted with amazlet at 13.10.02
坪内 祐三
筑摩書房
売り上げランキング: 427,706

|

« 覚え書:「今週の本棚・新刊:『「動かない」と人は病む』=大川弥生・著」、『毎日新聞』2013年09月29日(日)付。 | トップページ | 覚え書:「書評:レッド・パージ 戦後史の汚点 明神 勲 著」、『東京新聞』2013年09月29日(日)付。 »

覚え書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/451663/53469956

この記事へのトラックバック一覧です: 書評:坪内祐三『探訪記者 松崎天民』筑摩書房、2011年。:

« 覚え書:「今週の本棚・新刊:『「動かない」と人は病む』=大川弥生・著」、『毎日新聞』2013年09月29日(日)付。 | トップページ | 覚え書:「書評:レッド・パージ 戦後史の汚点 明神 勲 著」、『東京新聞』2013年09月29日(日)付。 »